東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

不思議な閃き。

昨日のブログを書き終わったら、ぱっと何かが浮かんだ。
もうすぐ台風がやって来る、重い空を見たらぱっと浮かんで来た。
重い空には、想いもいっぱい詰まってるのかな。
雨は目に見える、その前の空気の中にある水分は、目には見えない。
そこにも同じ水が、形を変えて在るのに、目には見えない。
見えない水は、やがて雲になって、目に見えるようになる。
そして雨になって、地上に降り注ぐ。
水はいつも地球にあるのに、雲になるまで見えない。
雲は見えるけど、触れる事は出来ない。
雨になって、初めて触れる事が出来る。
降り注いだ雨は、何処に行くのか解からない。
ところが確実に何処かに行く。
そして、また天に帰ってゆく。
何かまるで命みたいだな。
ふとそんな事が思い浮かんで、不思議な気分になった。
雲になって見えるようになった命が。
お母さんのお腹に宿った命と重なるように、僕は感じた。
存在は見えるけど、触れる事が出来ない時間が雲。
お腹の赤ちゃんは、目で見る事は出来ない。
触れる事は出来るし、お腹の中に居るのも分かる。
それでも目で見る事は出来ない。
やがて雲から雨が降って、目に見えて触れる事が出来るように
赤ちゃんは産まれて来る。
不思議な感じで、僕は想いを味わった。
赤ちゃんは一人では生きられない。
雨が集まり、やがて川になっていくように。
赤ちゃんは、人との出会いを重ねて大人になり、成長してゆく。
降り注いだ雨が、それぞれの道筋を通って、海に行き着くように。
人も、それぞれの人生を積み重ねてゆく。
水がやがて蒸発して消えてしまうように。
人も人生を静かに終えてゆく。
蒸発した水は見えなくなっただけで、存在している。
人の命はどうなのかな?
蒸発した水はまた時空を超えて上空で雲となり、雨となって姿を現す。
見えない状態と、目に見える状態を繰り返して水は時空を超えて存在する。
人の命はどうなのかな?
人の身体は水が大部分を占めていたりする。
不思議な感覚が僕を包んで、そしてまた何処かに消えた。
台風がやって来る朝の出来事。




東京操体フォーラムin 京都2011は8月28日(日)に開催されます。北村翰男(奈良漢方治療研究所、奈良操体の会)、三浦寛

Sotai Forum inMadridは、9月24日、25日の二日間、マドリードにて開催致します。三浦寛

2011年秋季東京操体フォーラムは11月6日(日)、東京千駄ヶ谷津田ホールにて開催予定