東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

怠けごごろ

自分の人生にテーマがなくなると、人は怠ける。
怠けごごろとは、人間にとって一番辛いことです。「自分には(人の心には)二人の自分がいる。それは、見ている自分を、見られている自分です。自我の思考観念の自分と、常在不適の意識にある自分自身です。

では、この怠けごごろをどう退治するのか。別に退治する必要はないのだ。怠けごころとは、何もやることがない、空っぽと言うことだ。ある人は、人生に何が必要なのか考えなさいと言う。常に自分にテーマを与えなさい、テーマをもって生きることを勧めている。テーマのなかに自分が存在する生き方をしなさい、と助言している。

怠けごごろとは、また、自分にあきる、ということでもある。そんな自分に退屈し、興味がなくなる。それは自我の自分にあきてしまう、ということだ。自分の思うように、まだまわっている人生ならともかく、ままにならず空転してしまっている虚ろさに包まれている時、ふとおそってくる。
自我から抜きでた自分自身に気づいていくことが人生だ。
自在の意識に生きていくことがテーマだ。

人生とはいのちのはからいごとである。自分と自分自身との祭ごとである。