「そこに愛があるのかい?」
どっかで聞いたようなセリフですねぇ。
『ひとつ屋根の下』というドラマの中で、あんちゃんがいう名セリフです。
さすがにあんちゃんはイイコト言いますよネ。
でも、ウルトラマンコスモスの主題歌にも
「愛ってなんなんだ、正義ってなんなんだ〜」ってありますが、
愛ってそもそもなんなんでしょう?
たとえば三浦先生は『快からのメッセージ』(たにぐち書店)の中で、
このようなことを書かれております。
「〜しかし、操体では肉体の死を死としてとらえていないのです。
帰一の法則としてとらえているのです。
帰一とは、命あるものは無条件の愛から生まれ、
そして、その神性に帰っていくことなのです。
ヒトは一番きもちがいいところから生まれ、
そして、一番きもちがいいところに帰っていくのです。
これが帰一の法則です」
命あるものは無条件の愛から生まれ、そして、その神性に帰っていく ・・・
もしかしたら愛のヒントとは、その神性に意識を向けることなのかもしれません。
話は変わりますが、こないだある冊子を見てみたら
マザー・テレサさんの漫画が載っていました。
テレサさんに背中を拭いてもらっている男の人が
「ワシのからだはクサイじゃろ」と言います。
テレサさんは「ええ、とっても。でも、心はとってもイイにおいがしますよ」と答えます。
すると、その男の人だけではなく、
それを聴いていた周りの人も一緒に涙を流す ・・・ といった内容でした。
う〜む、さすがにテレサさんスゴイです。
たぶんワタシが同じことをやっても「ありがとネ」くらいは言われるかもしれませんが、
みんなが涙を流すなんてことはきっとないです。
そういうのはきっと同じことをやっても伝わるものが違うんですネ。
施術にしてもそうかもしれません。
同じことをやっても伝わるもの(効果)が違うなんてことはいっぱいありますから。
では、どこがどう違うんでしょう?
そんなとき、あんちゃんならきっと言いますヨ。
「そこに愛があるのかい?」って。
中谷之美