現在は新たな同志と共にとても豊かな学びの時間を私自身、心底愉しめている。
去年から加わった新たな同志からは沢山のことを学ばせて頂いているのだが、それは臨床の技術や知識だけではない。
今までの自分にはなかった「感性」を各々が持っていて、私だけではなく東京操体フォーラムという組織全体に新たな血を注入し、学びの場をとても豊かな空間にしてくれているように思う。
こういった豊かな時間の中で私自身の学び方も大きく変わってきた。
教えて頂いたこと、与えられたテーマに対し鵜呑みにはせず、それに至った理由とその先にあることを考えるようになった。
その中で「仮説」を立てることで、師から教わった結果だけでなく、その道筋を自分なりに辿り、なぜそうなったのかを自分で体感しながら結論を出すようになった。
もちろん、それが間違いであることもある。だが、その間違いは「失敗」ではない。真理への糧となるものなのだと捉えるようになった。
学びとはその繰り返し、積み重ねであり、失敗こそが学びの本当の愉しさなのだと思うようになったのである。
やはり本当に掴みたいものは理論だけではなく、自分のからだを通して体感しなければ身につかないものだと思う。
こういったことを少しでも理解してくると師である三浦先生が歩んできた半世紀にも及ぶ操体の道は途方もなく険しい道であったものだと想像出来る。
私が師に対して本当に凄いと思っているところは、自分を導いてくれる師が現世にいない中で、意思を継承し、現在の操体を体系化されたところにある。それを成せてきたのも師の教えを忠実に守り、学びの本当の愉しさを解かっていたからだと思う。
そういった師が身近にいることを本当にありがたいことだと感謝しなければならない。
そして師が現役でいる間は泣き言を言わず、出来るだけ近くで学び、精進していきたいと思う。
一週間ありがとうございました。来週からは半蔵さんです。お楽しみに。