先日、My favorite CDを並べてみたら、何とブラームスが多いので驚いた。
ブラームスの音楽は、青春の音楽だと言われる。若い頃の作品は、もちろん生気撥刺とした息吹きと苦悩を感じる。晩年のものは、老人が過ぎ去りし青春を懐古する曲だ。一貫して流れているテーマは青春である。
10年前までは考えられないチョイスだ。
こういう音楽に波長が合って来たという事は、自分もかなり歳をとって来たんだな、と感じた。でも、大人の青春を解する事が出来る様になって嬉しい。
「青春とは、心の若さである」という松下幸之助氏の言葉を持ち出すまでもなく、ブラームスは、将に、そんな人生を送った人だと思う。彼の音楽を聴いていて、そう感じる。