東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

本人にしか、受け取れないものが在る

日常の中の一コマから。

誰かと話をしている時。
特に、少し「悩み」を抱えているような人と話している時。
気付くと、その人に対して、「良かれ」と思って
何か助言的なことを、「言葉」で伝えていることがある。

決して大きく「的外れ」なことを伝えているわけではないようにも思える。
寧ろ「核心」に響くような言葉を感じ、伝えようと心がけた結果の「言葉」を
どうにかこうにか、紡ごうとしている。

相手も、その話を「うんうん」と聞いている。
「たしかにそうだ」という納得感が伝わってくることもある。
時には「助言」のようなものを、積極的に聞いてくる人もいる。

「少しは役にたったのだろうか」

一部始終を終えたあと、そんなことを考えながらも
ぼんやりと「モヤモヤした感じ」を抱えている自分自身に気付くことがある。
「少しは役にたったのだろうか…」

あることを境にして、自分自身の中で
「本人にしか、受け取れないものが在る」
ということを痛感した。
そのことがいかに「尊い」ことであるか。

どんなに、「もっとも」なことであっても
他人の口から語られたことと
自分で「そうだ!」と感じたことの間には
大きな差がある。

その人自身が受け取り
その結果として、本人の口から「言葉」が生まれ
また、本人のからだから「表現」されてくるものには
他力的な向き合い方では決して届かない、領域が広がっている。

その「領域」を味わう時間と空間を実現していくこと
「芽」を摘み取るのではなく、「芽」が育つこと。
操体の最前線の歩みの、その先の先にも
豊かな学びの領域が広がっているのが見えてくる。

↓まさに操体の最前線を体感できる機会となるでしょう!

2014年4月27(日)
東京操体フォーラムが開催されます!

会場は東京千駄ヶ谷津田ホールです。


テーマは「入眠儀式 快眠・快醒のコツのコツ」

是非お越し下さい。