私が最初に三味線に接したのは、
父親が仕事のご縁で貰ってきた津軽三味線のあるお師匠の
リサイタルに行った時でした。
その頃から洋楽(ハードロックとか)好きだったのですが、
津軽三味線ってすごい迫力なんですよ。
あの激しいのを集団でやられると
結構きます(笑)
ちなみにこれは、Deep Purpleの名曲、"Smoke on the water"
の木遣りバージョンですが、邦楽とハードロックの融合ってヤツですね。
さて、先日
「本條秀太郎と松岡正剛の三味三昧」に行ってきました。
本條秀太郎先生の演奏は何度かご縁がありました。
それもホールではなく、お座敷っぽいところとか、この日のように
編集工学研究所の、本が六万冊収蔵されている「本楼」のような場所とか、
極めて生に近い音で接するチャンスばかりです。
会場に着くと、福岡から飛んできたN女史が最前列に座っていたので、
その隣に座りました。
本條先生は潮来の生まれの三味線奏者・作曲家で、松岡正剛先生と交流があり、
イベントでたまにお見かけします。
端唄というのは、男性は女性の声、女性は男性のような低い声を出すのが
粋なのでそうです。
高く、よく響くいい声をしていらっしゃいます。
小さい頃から三味線が好きだったそうですが、
三味線というと遊郭が想像されることから、
お父様は三味線を習うことに反対し、内緒でお稽古に通ったとのこと。
何と言うか、こういう名人の「修業時代の話」を聞くのって、好きなんです。
端唄は結構短いものが多いので、集中力が持ちます(笑)。
写真:本條秀太郎先生と、ついつい手を撮ってしまいました。
今回、一番びっくりしたのは、
三味線が分解できるという話でした。
というか知らなかっただけなんですけどね。
本條先生が目の前で分解するのを観たのです。
三味線というのは、一台を一人の職人が作るのではなく、
各種パーツパーツに職人さんがいて、分業になっているのだそうです。
「へえええええ」
そして、この夜は二人の芸者さんが登場しました。
芸者さんの踊りと三味線を生で、というのは勿論はじめてです。
残念ながら、カメラのシャッタースピードが遅く、折角の艶姿が
ボケてしまったので、ここには掲載できませんが、
「芸者遊びにハマるというのはわかる!!」と
妙に納得しました。
自分が明治とか江戸のお金持ちの男性だったら
はまったかもしれない(って、もしかしたら前世でやっていたかもしれません)
と一瞬考えたりしました。
美しく優雅で愛嬌たっぷりで、
なおかつ色っぽく、
アタマも切れる。
そして、これも勿論はじめてですが
芸者さんのお座敷芸、
「スカイツリー」というのを目撃。
これはまさに瞬間芸。
昔は「東京タワー」とかだったのかもしれません・・
内容はナイショです。
松岡正剛先生。