私の両親は宮城の気仙沼生まれです。親戚の多くが仙台近郊に住んでいます(震災後、子どもを頼って関西に行った伯父叔母もいましたが、やはり宮城がいいと、仮設住宅住まいに戻りました)。
両親の親戚一同で(名古屋に転勤している従兄弟はいますが)、一番西に住んでいるのが、神奈川の平塚の伯母で、その次が都内に住んでいる我が家です。
というわけで、全く西にご縁がなかったのです。
中学の修学旅行は奈良京都でしたが、その次に奈良京都に行ったのは、25年以上後(笑)
大阪に初めて降り立ったのは、なんと30代半ば(松岡正剛先生のイベント)でした。
また、九州は高校の修学旅行で行ったきりでしたが、友人がいたり、松岡正剛先生関係のイベントがあったり、また、三浦先生の高校の同窓会(先生は東福岡高校です)があったりで、結構行っています。
奈良京都大阪も、その後はご縁ができて、結構行ったりしています。
さて、前置きが長くなりましたが、私はT大の駒場の研究所に週一で通っています。
というのは、会社員時代の上司が特任教授をやっており、会議やカンファレンスの運営などを(今、フォーラムの運営ができるのも、元々やっていたからです)手伝って、と言われ、お手伝いしていたわけです。
一時は、シンポジウムに松岡正剛先生、森美術館の南條史生館長をお呼びしたりしました(ランチの後、松岡先生を喫煙所にご案内したのは素敵な思い出です笑)。
元上司が特任教授を辞めてからも、「手伝って」というお話があり、シンポジウムとか会議のセッティングとかそんなことをお手伝いしています。
まあ、それはどうでもいいのですが、現在、ある研究室の机を借りて居候しています。
そこの秘書の方は、関西の方なのですが、今年の夏くらいから、私のことを「関西風」に呼ぶようになったのです。
はたけやまさん↓ 江戸風は「さん」がさがります。「はたけやま」もアクセントをつけずに、フラットに読みます。
ところが、関西風は「はたけやまさん↑」となります。やま、にアクセントがついて、さん、が上がるのです。
私は半世紀以上生きてきて、こんな呼び方をされたのは初めてでした(笑)
親や師匠、周囲にも聞いてみましたが「絶対しっくりこないしヘンだ」と言われました。
私もなんだかヘンな感じがしました。
なお、ここはT大なので、「東京風に呼んで下さい」とお願いしたところ「間違えて関西風で呼んじゃうと失礼だから、ヒロミさん、って呼んでいいですか」と聞かれたので、いいですよと答えています。
で「操体」も関西の人は「そうたい」(博多弁の「そうたい」と同じ発音」と発音するんですね。
そして「操体法」ですが、橋本敬三先生は「sotaiho」と、フラットに発音なさっています。
三浦先生や私も同じです。
ところが関西の方は「soutai-hou」oとuにアクセントを置きます。
「そ↑おたい↓ほう↑」という感じです。
これは、関西のイントネーションでは常識なのでしょうが、イマイチしっくり来ません。
やはり、自分の常識が他者の常識ではないことを思い知るのでした。