2日目のお付き合い、どうぞよろしくお願い致します。
今週のテーマは「憶の快」ですね。
この意味とは、編集工学研究所松岡正剛先生も親交があったという、
故三木茂夫先生の著書にある言葉「遠の記憶」を引用に始まります。
解剖学者であり、形態学者でもあった三木先生の講演、そして著書
のなかで語られていた「遠の記憶」。
それは、私たち人間が辿ってきた生命の歴史であり記憶であって、
私たちの「イノチ」そのものに繋がる「生命記憶」だというのです。
三木先生曰く、46億年前に地球が誕生してから古代カンブリア紀、
カンブリア紀、オルドビス期、シルル紀、デポン期、石炭期、そして
ジュラ紀、白亜紀・・・そして現代へと人類が繁栄していくまでの面影。
その何か懐かしさを感じてしまうもの、心の奥底に響いてくる感覚。
太古からの記憶、月の引力、太陽の熱、重力と海の潮汐による波動。
想いをつなげる『過去に向かう遠いまなざし』によって触れるリズム。
「生命記憶」とは、胎児はそれが当たり前に感じ取りつつ成長していて、
それは大人になっても失われることはなく、私たちの「からだ」にある。
その「からだ」にある「快」なのだから、本人が皆目見当もつかないし、
さっぱりなにやらわからなくても、「からだ」はわかっていて感じ取る。
このようなことを踏まえて頂ければ、「憶の快」とは何か?
頭で考えてみたとしても、な~んとなく理解できるのではないかな、と
このあたりでまた明日!きょうはおしまいにしたいと思います、ハイ。