東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

快の根源②

2日目のお付き合い、どうぞよろしくお願い致します。

 

今週のテーマは「憶の快」ですね。

 

この意味とは、編集工学研究所松岡正剛先生も親交があったという、

故三木茂夫先生の著書にある言葉「遠の記憶」を引用に始まります。

 

解剖学者であり、形態学者でもあった三木先生の講演、そして著書

のなかで語られていた「遠の記憶」。

 

それは、私たち人間が辿ってきた生命の歴史であり記憶であって、

私たちの「イノチ」そのものに繋がる「生命記憶」だというのです。

 

生命とリズム (河出文庫)

生命とリズム (河出文庫)

 

 

三木先生曰く、46億年前に地球が誕生してから古代カンブリア紀

カンブリア紀、オルドビス期、シルル紀、デポン期、石炭期、そして

ジュラ紀白亜紀・・・そして現代へと人類が繁栄していくまでの面影。

 

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その何か懐かしさを感じてしまうもの、心の奥底に響いてくる感覚。

太古からの記憶、月の引力、太陽の熱、重力と海の潮汐による波動。

想いをつなげる『過去に向かう遠いまなざし』によって触れるリズム。

 

「生命記憶」とは、胎児はそれが当たり前に感じ取りつつ成長していて、

それは大人になっても失われることはなく、私たちの「からだ」にある。

 

その「からだ」にある「快」なのだから、本人が皆目見当もつかないし、

さっぱりなにやらわからなくても、「からだ」はわかっていて感じ取る。

 

このようなことを踏まえて頂ければ、「憶の快」とは何か?

頭で考えてみたとしても、な~んとなく理解できるのではないかな、と

このあたりでまた明日!きょうはおしまいにしたいと思います、ハイ。