東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

快の根源③

二日目の今日も引き続いて「憶の快」を感じつつ書いてみますネ。

 

忙しい時にも腹が減る・・・。

『グリュリュ~グッグゥ~グルルルル』

特に女性の皆様にとって、由々しき音源の出どころに悩まされた、

そんな記憶もあるかと思います。

 

 

ヒトのからだ―生物史的考察

ヒトのからだ―生物史的考察

 

 

唐突ですが、かの文豪ゲーテは、晩年まで植物の形態を観察して、

その「原型」にイノチを感じて、うねり絡まるような、螺旋からの

メッセージを受けとっていた、と想うのです。

 

三木茂夫先生も、動物や人間の胎児、その発生する過程を観察し、

形態解剖学として、私たち人間の中身、その魅力を存分に語られる。

 

それこそが、ハラワタ。

はらわたと語る、その内臓は感覚も当然あるわけで、内臓神経系と

いう太陽神経叢云々でなく、”はらわた感覚”という方が理解しやすい。

 

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ハラワタ感覚は、全ての内臓にあって具合が悪ければ、勿論自覚する。

熱を帯び、圧力差が生じ、上下左右にうねるように。 

ハラワタ感覚はリズムを持っていて、宇宙運行のリズムに一致する。

 

そして植物が螺旋を描きながら成長して繁栄してきたが如く、動物の

内臓の末端もまた例外なしにネジレている。

 

故に、橋本敬三師の著書中にも書いてあるが、昔は自律神経系や内臓

神経系のことを、植物神経と言っていた時期もあるらしい。

 

話を元に戻せば、忙しく時間に追われて現代を生きる大人にとっても、

「生命記憶」として感じるのは、はらわた感覚なのかもしれない。

 

・・・何か心の奥底に響く、植物と動物の間、宇宙のリズムの生命感覚。

そのグリュリュリュ~というメッセージも「生命のリズム」なのですネ。

 

 今日はこんなところで、ではまた明日も見てくださいね~!