人間の生き方には大きく分けて2通りの生き方があるように思う。
動物のように本能のまま「何かを求めていく」生き方と、植物のように静観しながら環境と上手く調和しながら生きていく生き方が人間にもあるように見える。
どちらが良い悪いという概念はないのだが、日々操体と向き合っていると自然に植物のような生き方に自分がおさまってくる。
この写真はターミナルビルのテラスにある植物である。
三浦先生や寺本実行委員が愛情を込め育てていき、ここまで育った。
その愛情とは水以外にも命が悦ぶコトバや臨床から産まれる波動であり、彼らはそれらをありがたく受け取りながらも目には見えない波動で私達に恩返しをしてくれている。
それは生きる活力なのかもしれないし、または臨床を手助けしてくれているのかもしれない。
この植物達を見ていると、彼らは彼らなりに「おさめている」ように見える。
そういった彼らの姿勢を見ていると、橋本先生が言われる「人間の生き方が間違っている」というのもよく理解出来る。
人間が人間らしく生きていくには「俺が、俺が」というように自分が主語になってしまっては彼らのようにおさまりがつかない。求めず、与えられた恩恵に対しておさめ、そのおさめたものは見返りを求めず返していく。
そんな生き方が出来れば、きっと病と戦わないでありのままに生きていけるのだと思う。