誤解を恐れずに言えば「陰陽論」とは「現象論」であると
解釈できると思います。
「陰陽」の対立、依存、消長、転化の作用によってそこに波動
が生まれ、結果「現象」という形で、我々は「陰陽」のはたらきを
目にすることができる。
現象からのメッセージを受け取り、現象へアプローチする。
「陰陽」という二つの分極の恩恵を受けることで現象的臨床が
可能になります。
さらに進んで、「『陰陽』が何によって生み出されているのか」という
視点に立てば、「未だ分極されていない状態」=「太極」というところに
行きつきます。
ここまでくると初めはなかなか腑に落ちない。
「宇宙の始まりはいつ?」っていう質問並みです(笑)
専門学校の教科書にも『易経』の『繋辞伝』を引用して
「易に太極あり、これ両儀を生ず、両儀は…」とは記載されてはいますが
当時はチンプンカンプン。
※両儀とは陰、陽のこと
「陰陽」を理解するうえで大切なのが「陰陽」の生みの親に気づくことです。
「陰陽」が生み出す「現象」は目に見える世界であり、「陰陽」が未だ分かれ
ていない状態の「太極」は「現象化」されない目に見えない世界です。
「現象」が成立するのは、それ以前の目に見えない世界の成立あってこそなの
です。
つまり現象的臨床が通せるのは目に見えない世界のお陰ってことです。
さらに凄いのは、目に見えない世界に気づくと現象に現れていなくても
目に見えない世界に直接アクセスできちゃうってことですよ。
今季の東京操体フォーラムでは三皮も四皮もツルツルにむけちゃうような
講義が盛りだくさんですよ(笑)
2015年冬季東京操体フォーラム 12月5日(土)6日(日)二日間開催決定
詳細は東京操体フォーラムHPをご覧下さい