最近はからだの使い方を見直す作業をしています。
「今まで学習してきたことが本当に身に付いているのか?」
「自分が培ってきたことを日々の生活に活かしきれているのか?」
「果たして自分のイメージ通りにからだを使えているのか?」
「この使い方でこのからだは悦んでくれているのか?」
こういった様々な問いかけの中で一つ気が付いたことは今までのからだとの信頼関係を築けていなかったということです。
この信頼関係がないと頭でイメージした動きやフォームを実践することは困難であり、ましては人のからだを治療することは出来ません。
特に「力み」というものはこの信頼関係が成り立っていない表れであり、ここから生じる摩擦はからだの歪みにも繋がってきます。
臨床の中でも力みが入ることで、患者の感覚の聞き分けを妨げるだけでなく、からだからのメッセージも受け取りにくくなります。
またその関係を構築していくためには普段の日常動作の中で無意識に行っている動作にも目を向ける必要があります。
いかに無意識に行っている「自分の癖」を浄化していくか、そしてからだの要求していることに適うようにしていくかが私自身の課題にしていることです。
こういった様々な方向から自身のからだにアプローチしてみると、自分が今まで勝ってが付く使い方をしていたかがよく理解出来ます。
それは自身の生き方にも通じてくることですので、健康な人も、からだのことで気になっていることがある人も一度こういった問いかけをしてみてはいかがでしょうか?
2017年4月29日(土)2017年春季東京操体フォーラム開催。
テーマは「操体新旧臨床譚~よみがえる橋本敬三&最新症例集」です