快適感覚を味わってからの私は自身の生き方とそれまでの正当なからだの使い方に反する癖を無くすことを一つのテーマとしてきました。
それまでの自身の生き方を見直してみると「楽」というものが自分の苦しみでもありました。
「楽をして生きたい」「楽をして稼ぎたい」「辛いことはしたくない」
こんな人として誰でも持っていそうなものが自分の成長の妨げとなっているような感じがあり、それを払拭したいと思っていた時がありました。
現在になって振り返るとそんな自分の意識がからだに不要な歪みを作ってしまっていたように思います。
からだの歪みが自身の意識を歪ませていたのか、逆に自分の意識がからだに歪みを作っていたのか。
どちらも相関している関係であるため、どちらからでもアプローチは出来たのだと思いますが、まずは自分の動きの癖を正していくことを試みました。
その問いかけの中で次第に自分の中である「楽」という意識も自然の中で変化していったのでした。
結果として楽をしたいという自分も薄まってきたことで命の営みもからだが悦ぶものへと変ってきたように感じています。
こういった「からだと意識」の関係も快を味わい「正当なからだの使い方」のなかで変えることが出来る。
これも私が操体を薦める理由の一つでもあります。