一無位(いちむい)の真人(しんじん)
人は
生涯自分から離れることはできない
そんな自分には一無位の真人が眠っている
一とは普遍的で絶対のもの
無位とは物事にとらわれない
嘘、偽りのない
全てを正しく理解している真人が
自分自身のうちに眠っているのだ
ある操体法の発表の場で
モデルを使い実技が行われていた
その実技は危険きわまる指導だった
からだを
「後屈に取らせたまま、全身の力を瞬時に抜く」ように
指導していたのである
いったい、そのような教えを
誰に受けたのかは知らぬが
危険きわまりない
被害者がでてもおかしくない
「好き勝手の我」が
のさばるようでは、先はみえない
指導するということは
細心の注意が必要だ