今週は三浦寛が担当します。よろしくお願いいたします。
毎回私がテーマを決め、一週間、各人がそのテーマで書いている。
すでに十数年継続しているが、長く続いているっていうことに
「とても大きな可能性があるんだろうな」と私は思っている。
今回のテーマも「可能性」である。
私は、操体とのご縁の中で五十数年間、その操体と仲良く関わりを持ち続けている。
今後も少なからず、その関わりが続いていくのであろう。
私は、先日七十歳を迎えた。
歳との関わりがあってこそ、操体との仲睦まじいご縁が続いていることも確かなことであり、若い多くの学人とのつながりを頂いているのだ。
それは、とてもイイご縁につながっている。
私の学びはすぐに結果を出さないことだ。
できるだけ引きのばし、その可能性をできるだけ引き出すために、
わかったことをさらに煮こんでその先にあるものをつかんでいく。
それが可能性を引き出していく、タンスの引き出しの様に思える。
可能性を引き寄せる秘訣があるとすれば、
わかったことをわかったままにしないことだと思う。
可能性とは、わかった先にさらなる可能性がある。
その空間を圧縮して表現すれば、
私なりにではあるが「報いの可能性の先に救いの可能性がある」とでも言おうか。
また、その相対的な可能性と絶対的な可能性とでもいっていいだろう。
自分がこの世界にいのちをいただき、存在しているってことは、
大きな力によって生かされているということで、
それは相対的な可能性ではなく、絶対的な可能性だと言える。
絶対なる相続を得ていることが自らの可能性だと思う。
そんな人の生き方こそが成倖者なのだろう。