東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

「常識を疑う目」より・・・ありのままを見る。

おはようございます。

 

ふと、アンデルセン童話の「裸の王様」の話が思い浮かびました。

この物語は、衣装にうつつをぬかす王様が、仕立て屋を装った詐欺師にだまされ、下着姿で町を練り歩くというストーリーだ。

詐欺師は、「馬鹿で愚かな人間には見えない」という特別な服を王様に着せるが、王様本人も家来達も町の人達にも見えない。

それもそのはず、本当はそんな服などなく、みんな馬鹿で愚かな人間と思われたくないが為に、見えているように取り繕っていただけ。

それを、見栄や体裁を持たない一人の子供が「王様は裸だ」と叫ぶことで、みんな騙されていた、と真実に気付く。

 

その子供の一言で、目から鱗が落ちる思いだった大人も多かったことでしょう。

「常識」という社会通念も、何か似たようなものがあると思います。

常識知らずは、恥知らず、礼儀知らず、世間知らずにも通じるものがある。

そう思われたり、言われたりするのを避ける為に、その常識や習慣にに合わそうとする。

それはそれで悪い事ではない。「郷に入れば郷に従え」という諺もある。

しかし、常識を優先するあまり真実を見ようとしなくなったり、視野が極端に狭くなったりしたのでは本末転倒、本質転倒なのだと思います。

 

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