東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

死の所在

つづき

 我々日本人の先達は、からだのどこかに 「死」 というものがそのホームグランドを持っているに違いないという、そういった思いからその場所を探していた。 そして、見つけることができた。 「死」 というのは、どこか外側からやって来るものではない。 それは世間が考えるようなひとつの事故死ではない。 世間では、「死がやって来る」 とか 「お迎えが来る」 と言う。 だがしかし、決して死はどこかからやって来るものではない。

 

 死は自分の中で淡々と成長しつつあるものだ。 それは、生の途上のどこかで、自分が突然死に出会うというようなものではない。 もしそうだとしたら、死を避けるための、それを欺くための、死が自分を待っているその要点に行かないための方法だって編みだすことができるはずだ。 それを迂回するか、あるいは自分の代わりに誰か他の人を送り込むことも可能であろう。

 

 もし死がどこか外側から自分に起こるひとつの外的な現象だとしたら・・・そんな可能性だってあるはずだ。 しかし、死というのはひとつのDNAのように、自分の中に運ばれているものだ。 それは自分が存在に姿を現わすとき、その存在に自らの姿を現すものである。 操体では死の中枢に直接つながる 「へそ」 が重要なキーワードになる。

 

 この死というのは実際のところ、自分より以前に存在していたということを覚えておく必要がある、我々はそこから、つまり死から生まれ出て来たのである。 死は自分のからだの中のどこかにひとつの重要な個所を持っているはずだと、そう考えた日本人の先達は、そのブラックホールがどこに存在するのかを見つけ出すために肉体を探ってみることに専念した。                           つづく

 

 

今年も操体マンダラ、海の日に開催致します。

※「操体マンダラ」とは?

三浦寛が一日、操体の最新情報について語る、操体三昧の一日です。 弟子一同にとっては「師匠孝行する日」。

東京操体フォーラムや、通常の講習では語りきれないことを、

存分に出していただこうという算段です。 今年からはリクエストにお応えして、10時〜21時の開催になります。

昼食会 サイン色紙&ツーショット撮影会

足趾の操法®アドバイザー認定、操体プラクティショナー認定式、

今年より「足趾の操法指導者」認定を行います。

開催日時:2019年7月15日(月)海の日 10時〜21時 ルーテル市ヶ谷センター

★予約制で、当日の参加受付はありません。ご注意下さい

https://www.sotai-miura.com/?p=1314