一昔前に「なぜ何年学んでいても自分が掴みたいことが掴めないのか?」ということを考えていました。
私は数年前から自分が知りたいこと以上の情報を持っている先輩方に囲まれていてとても恵まれた環境に身を置いていますが、知り得た情報を上手く消化出来ていないように感じでいた時がありました。
学び続けることを継続すればするほど、自分が本当に知りたかったこと、また掴みたいことの本質から遠ざかっているような感覚だったように思います。
そこで操体以外のものから情報を引っ張ってきて解決の糸口を見出そうとしていましたが、結局は振り出しに戻ってしまったり、問題をより複雑にしてしまったりすることがほとんどでした。
その時の自分は最高の食材を手にしているのに、その調理法を知らないような料理人のような感じでしたが、そんな自分を変えてくれたのは橋本敬三先生の「頑張るな」という言葉でした。
「別に自分が頑張らなくてもからだが私が知りたいことをわかってくれている。だったら私はゆっくりからだが理解してくれたことをからだから学べばよい」
ある時、橋本敬三先生の本を読んでいた時にこんなことを感じたからこそ学ぶことにおいて、がんばらずに継続出来ているのだと思います。