般若身経も橋本敬三先生が創案された時から時間の経過と共に日々進化しています。
当時は「腰」を要としたからだの使い方、動かし方から「末端」(手関節、足関節)を主導にした動きへと進化してきました。
その進化の背景にはからだの動きにおける「腰」の捉え方の変化があるように思います。
橋本敬三先生は当時腰を中心に集約する動きを様々な著書で示されていて「からだの中心腰が動けば、全身が動く」という捉え方で般若身経を説かれていました。(※捻転のみ末端)
しかし時間の経過と共にこの腰は「動かすもの」という捉え方から「動きを安定させるもの」へと捉え方が進化し、その流れもあって現在は動きは末端から表現するようになっています。
この時の腰の状態は前彎曲(一般的には骨盤が後傾)した状態になり、この状態で動きを表現することが般若身経の基本になってきます。
その状態で動きを表現することが理解出来てくると、からだの動きは腰椎を動かすのではなく、胸椎を作動させること、そしていかに背中を解放し使っていくことの重要性が理解出来てくるのです。
2020年秋季東京操体フォーラムは11月23日(月)勤労感謝の日 オンライン(zoom)開催致します。テーマは「操体法クロニクルズ」他。
登壇 三浦寛、半蔵、岡村郁生、瀧澤一寛、三浦寛幸、寺本雅一、畠山裕美他