先日ある占いの学校を運営している先生がこんなことを言っていました。
「大抵の先生は占ってクライアントが満足したということに満足してしまっている。これから何をすれば良いのかという具体的なアドバイスが出来ない人が多い。本当にその道を究めようとしている人はそれが出来るのよ。自己満足せず相談を受けた後のことも含めてアドバイス出来る人が本当のプロよ」
この話を聞いて私も操体の臨床も全く同じことだと思います。
患者自身が同じことを繰り返さない、または病気にならないようにするには予防が必要で、それを指導することも臨床の一つです。
その指導することにおいて般若身経は大きな武器になる。
自身がからだに行っていくことにおいて、自ずと「からだと動きを見る目」も培われてきますので、般若身経は自身の「型」であるのと共に診断、そして治療にも繋がってくるということになります。
そういった繋がりがわかってくると、臨床はただ患者が訴える症状・疾患を治せばよいというものではなくなってきます。
その後の指導も含めた予防となるものを臨床の付加価値として付けていくことが一流の臨床家になることに不可欠なことではないでしょうか?
それがあるか否かで患者とからだのちょっとした意識のスイッチの入り方が変わり、臨床後のからだとの向き合い方も変わってくるのだと思っています。
2020年秋季東京操体フォーラムは11月23日(月)勤労感謝の日 オンライン(zoom)開催致します。テーマは「操体法クロニクルズ」他。
登壇 三浦寛、半蔵、岡村郁生、瀧澤一寛、三浦寛幸、寺本雅一、畠山裕美他