東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

左様に感謝②

(続き)

 

自然(しぜん)という読み方は、近代的な読み方です。

過去の日本では、とろろかけ御飯にするあの自然薯(じねんじょ)、

に残っているように、自然(じねん)と呼んでいたそうです。

 

もともとあるモノを生かす、ということ。

否定ではなく、肯定から捉えていくことは、操体的な考えなんです。

 

そういえば、赤ん坊が生まれたばかりの時に、赤ん坊の聞こえている

その空間も、その周囲にいる全てのものを一体として感じるそうです。

 

赤ん坊は両手利きですから、左脳も右脳も同じように扱える状態。

 

しかし、左半身は大人になるにつれて、ほとんどの人が不得手となり、

右半身は大人になってもほとんどの人が使えていますよね。

 

徐々に、右脳よりも左脳優位で成長するほうが都合が良いんですよ。


それを踏まえて考えてみると、ひだり半身は、ゆったりとした、逆に

言えば、呑気(のんき)で慎重な仕事をするのは得意なのです。

 

右半身は早い仕事、言い換えると、慌てると雑になってしまうような

ことをするのが得意(学習効果によって差は生じる)。

 

このように、ひだりとみぎで働きが違うんだなぁと、「からだ」を通

して理解することもできるんですよね。

 

                          (つづく)

 


「操体マンダラ」は2021年7月22日(木)海の日に開催します。