東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

左様に感謝①

今週のブログを担当する、茅ヶ崎在住の岡村です。

テーマは「ひだり」 で、どうぞよろしくお願いします。

 

調べてみると日本語の熟語や用法で、「左」には、位の低いものに

相応させる意味で用いることが多いようです。

 

ですから、「右に倣え」という言葉、位の高い人に合わせて動け、

という、軍隊の隊列からきている説もあります。

 

閑話休題。

太陽系銀河にある地球のお話。

この自転や公転も、北半球を基準にしてみると左回りとなっています。


 大きな低気圧が生じる時も、北半球を基準に台風は左回りに生じます。


常時生じている変化は、不安定とも言えるけれど、何かの安定感や上

方へ移動するときに、「ひだり」の回転性を持ちます。

 

これは自然法則としての意味合いも感じませんか?

実際の体感として、下に押し込むのは右廻し、上に引き上げるのは左。

このように回るのは自然で、逆に廻すと不自然な感じがします。


 何故でしょう?

 

手足をうごかして競技するスポーツを考えてみましょう。

これらは全部左回りでできていますよね。

陸上の各種トラック競技も、ハンマー投げもなぜかそうなっています。


過去から夏の風物詩になっていた、町内で行われていた子供や大人が

混じって愉しむ、あの盆踊りも左に回っていました。

メリーゴーランドのような、子供が好む乗り物も安定の左回りです。

 

空間を効率化する螺旋階段の場合も、普通は左回りに設計されます。

これを不規則に右回りを入れると、人間は不安定な感覚を生じます。

例えば、オバケ屋敷のたぐいや、ジェットコースターなどですね。

 

「左様です」という言葉は、肯定している意味を持ちます。

もともとは、左様(さよう)ではなく、自然の然(しかり)と書き、

然様(さよう)としていたらしいんですよね。

 

                          (続く)

 

 

「操体マンダラ」は2021年7月22日(木)海の日に開催します。