(つづき)
本当に嫌がると、子供の場合は九割以上、ひだりに顔を向けると、
ベテラン小児科の先生は語っていました。
また、「足の働きと子供の成長」の著者、近藤四郎氏は(京都大学
霊長類研究所の初代所長を務めた方です)こんな指摘をしています。
近藤氏によれば、子供を観察していて興味深いのは、赤ん坊は立ち
上がる前のハイハイは、だいたい左足から始まるのだそうで、次に
左手、それから右手、最後に右足と言
この一連の運びとは興味深いことに、哺乳類のみならず原則として
爬虫類や、両生類に
人間の赤ん坊は、立ち上がり、歩き始めるように
(四つ這い)を「うごき」の学習とする過程は脳の発達に重要です。
しつこいようですが、原則的に「ひだり」足からみぎ手みぎ足から
「ひだり」手という順序に
これこそ大人になる過程において、大脳を発達させる鍵になんです。
保育園の子供でも、四つ這いで「ヒダリ」足から始まりのミギの足
の母趾で蹴り出す運びができていないと、ことばを話すのは遅い。
親指で蹴り出すことを教えると、言葉の発生も繋がってくるのだと、
研究されて語っているベテランの園長もいます。
そう考えると、我々人類の祖先を肯定して、自然(じねん)の中で
遡っていくと、私たちもなぜ?「ひだり」足から歩き始め
検証して観察できる時代は遠くないように想うのです。
(つづく)
「操体マンダラ」は2021年7月22日(木)海の日に開催します。