東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

うらとおもて(7)

裏表、という言葉から、陰陽のマークを思い出しました。
 
易も「陰陽」の二つのシンボルですが(横棒と、間に切れ目が入った横棒)、
「陽極まれば陰となり、陰極まれば陽になる」という言葉のように、強い陽、老陽(乾)が出ると陰(坤)に変爻します。
また、強い陰、老陰(坤)が出ると、陽(乾)に変爻します。
つまりは、陰と陽は全く相容れない別のものなのではなく、環境や状況によって、その力が極まると、陽は陰に、陰は陽に変わるということです。
 
陰陽のマークは、陰と陽、対極にあるもの同士が、一つになっている状態を示しています。
それぞれの形は、勾玉にも似ています。勾玉は胎児の形だと言われているので、見ているとなんとなく和んだりするのかもしれません。
 
この季節、猫ちゃんたちがお団子になっていますが、いつも
「あ、陰陽だ」と思います。
裏表ではなく陰陽ですが。
 
 
度々「鎌倉殿」ネタですいませんが、
知りあいが
「鎌倉殿で、大好きな生田斗真君と、尾上松也君が悪役だったので悲しかった」
と言っていたので
 
 
「ぬぁに言ってるかこのぉ???」と、コブシを振り上げそうになりました。
 
悪役だから悲しい??
 
あの
「なんかはらたつ みなもとのなかあきら かおはいいのに かおはいいのに」
と詠まれ、
「うわ、イヤミなやつ~」とお茶の間を賑わせたのは、役者冥利につきるのでは?
 
後鳥羽上皇も、壱岐に流罪になりますが、最後は何故か登場する文覚にアタマを囓られるというすごい展開でした。
文武両道に優れ、鎌倉をナメきっているという役をよくもあんないい感じに演じてくれたもんですよ。
 
それを「悪役だから悲しい?」
 
ヒーロー → いい
ヒール → 悪い
 
っていう単純な式じゃないのが、人間ですよ。
 
というわけで、1週間お付き合いいただきありがとうございました。
 
明日からは三浦寛先生が担当致します。
また、4月からは、操体臨床家への登竜門、操体法東京研究会の定例講習がはじまります。こちらも是非ご覧下さい。