東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

何を学んでいるのか⑥

自分自身が開かれた状態になっているとき、特に意識していなくても、ふっと「からだ」から感じられることがあります。

 

「からだ」の学習として、呼吸やからだの動きをとおしているわけではないのに、おのずとそういう呼吸になっていたり、からだの動きとして表現されていたり。

 

「無意識的に」そうなっているわけですが、それは、一生懸命やり続けて、「自分が無意識的に」できるようになっているという感じではないのです。

 

もともと、そのように設計されている「からだ」が「からだの無意識」によって表現してくれている。

 

 

操体は健康維持増進学です。

 

「自然法則」に基づいて、誰がやってもそのようになる、ということを具現化できるように進化し続けています。

 

そして、「感覚」という「からだからのメッセージ」を大切にしています。

 

 

健康という誰にとっても身近なテーマを、「からだ」という誰にとっても身近な存在をとおして向き合っている。

 

 

「感覚」といっても感じ方は人それぞれです。

 

どのように感じられるかは、そのときの「からだ」と自分の関係性でも変わってきます。

 

ただ、ふっと「自分の意識」が外れたときに「からだ」から感じられることは、普段は気づきにくいけれど、素の「からだの感覚」として、誰もが受け取っている「からだからのメッセージ」なのではないかとおもうのです。

 

 

それを生かしていけばよりシンプルに「からだ」に伝えていくことができる。

 

シンプルに「からだ」に伝われば、その人自身も普段の生活の中で生かしやすくなる。

 

 

生きた学びになるかどうかは、伝わった先でも生きてくるかどうか。

 

 

そのような目線を持ち続けることも必要だと、学びの中で感じています。

 

 

(続く)