東洋医学には、四診(望・聞・問・切)というものがあります。
増永静人先生は、「切診」について、次の様な記述を残されています。
「切切とか親切というねんごろな関係は、表面的なふれあいではなく、深くピッタリくっついていることだから、切診を行なうときは原始感覚が優位になっている筈である。判別感覚を中心に生活する現代人には、この感覚を説明するのがむつかしいが、交接のときに感じるのは相手の道具の様子そのものではなく、それから受ける自分の感情であることは経験者ならわかる。」(「経絡と指圧」-切診と触診―より)