おはようございます。
実行委員リレーブログ、今週は友松の担当となります
どうぞ、よろしくお願いいたします。
今回のテーマは「まるごと操体」ということでリレーしております。
「まるごと」というと、まるまるゴロゴロしたジャガイモや肉の入ったカレーライスが思い浮かんでしまった。
秋は食べ物が美味しい季節ゆえあしからず。
カレーも、肉や野菜の具が良ければいいというものではない。
一切れ何万円もする肉を入れたから、美味しいというわけでもあるまい。
ルーとのバランス、調和、ハーモニーがあって美味しくなる。
操体の創始者である橋本敬三先生は、著書の中でよく「自分だけ良くたってしょうがない」ということを書いている。
カレーの肉や野菜それぞれがルーの味を吸収し、ルーにも肉や野菜のそれぞれの旨味が加わり、どちらも調和しながら美味しくなっていくように、人間だってまわりの生かしてくれている環境があってこそ成長がある。
環境も人為、社会的環境との関係性にばかり目が行きがちだが、大事なのは自然環境であり、自然環境を構成する要素や全てに貫通する自然の理が包含された空間と、私達は無縁ではいられないという事。
自分一人で生きていると強がっていても、無意識のうちにもからだがそうした空間と、生きるエネルギーを受けたり渡したりしてくれているから、生きていられる。
であるならば、自分の考え方や想いも、自分を生かしてくれているからだや自然に向けてみる必要がある。
そして、からだをとおしてどうすればより良く生かされて生きていけるかを学んでいければ、まわりの様々な環境も違って見えてくるはず。
今まで感じられなかった有難さを感じるだろうし、今まで気づけていなかったところにも目がいくだろうし、そうした事というのはより良く自分自身もまわりの環境も変わっていく事につながると思う。
これも、一朝一夕に直ぐに結果が出るとは限らないが、カレーがじっくりコトコト丁寧に煮込めば美味しくなるように、じっくり丁寧に自分自身と向き合い愉しみながらからだから学んでいれば、何かが変わり何かが成される事と思う。
開催案内 | 2023年秋季東京操体フォーラム | Tokyo Sotai Forum