東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

東京操体フォーラムに寄せて(横森 昌裕)

こんにちは。東京操体フォーラムの畠山です。横森さんのコメントを掲載します。
フォーラムにいらして、日焼けした笑顔の素敵なナイスガイを見たらそれは横森さんです♪本当に勉強熱心な方です。


私は理学療法士として13年目になります。操体を学び始めてからはまだまだ浅い若輩者ですが、操体の魅力については胸をはって皆様に勧めることができます。今の治療に疑問などはありませんか?私が操体に出会う前の疑問・悩みを提示してみたいと思います。

理学療法士として8年間は整形外科の関節鏡手術後のリハビリを担当していました。その当時は手術方法からトレーニング方法までいろいろなことを叩き込まれました。バリバリの西洋医学の中にいましたので、術後のプログラムを重視し患部を中心にしか診ていませんでした。操体で行われる体の感覚分析など考えもしませんでしたので、今おもえば患者さんの体の感覚を聞き分けると、きっと悲鳴をあげていたことと思います。

その後、今のクリニックの院長と出会い外来のみのリハビリテーション科に勤務することになりました。そこでは痛みを主訴とする患者さんが中心ですので、必然と痛みと向き合うことになったわけです。痛みと「にらめっこ」していても何もはじまりません。いろいろの治療手技を勉強にいきました。痛みと向き合うことである疑問が生じました。特に急性期の痛みがある場合、患部を触ったり押したりする行為についてです。痛みのある部位を触ることによって痛み受容器(ポリモーダル受容器など)をさらに興奮させて痛みを増悪させてしまうのでは?炎症がある部位を触ることによってさらに炎症を増悪させるのでは?お恥ずかしい話ですが実際に増悪させてしまった経験もあります。また悩みとして診断名がイッパイの患者さんをどう治療しよう???などと悩んでいたものです。治療されている方の中に同じような疑問・悩みをもたれる方はいらっしゃいませんか?このような治療への疑問・悩みを解決してくれたのが操体との出会いでした。

操体は、痛みの部位を直接触って治療するわけでもなく、もちろん診断名も関係ありません。体の末端関節から全身を動かし、快適感覚を通すことで全身を操り十分に味わうという、からだにやさしい・からだのための・からだのことを考えた方法だと思います。快適感覚には素晴らしい効果が秘められています。今回その操体に触れる・感じることができる東京操体フォーラムに是非参加してみてはいかがでしょうか?操体との出会い、人との出会いで人生が変わる分岐点になるかもしれませんよ!

今回のテーマは「操体の現在・過去・未来」です。過去を知ることで現在の操体を学べることに感謝できるはずです。からだの満足度・気持ちよさどれをとっても現在の操体は素晴らしいと思えます。ですが現在の操体の方法が完成形ではなくさらに進化をしていくはずです。何年も操体を学んでいる先生方からも、操体が進化していると言う声をよく聞きます。

以前操体を学んだという方も、これからという方も充実した2日間になるはずです。多くの皆様に東京操体フォーラムに参加して頂き、一緒に操体を学べることを心待ちにしております。
 
横森 昌裕