好転反応とか瞑眩とか呼ばれる、良くなる過程での一時的なからだの反応があります。治療後にだるくなるとか、眠くなるといったものから 何らかの形でからだが体内のゴミを排泄したり
痛みの感じ方や、痛む場所が変化したりすることもあるようです。
いずれにしろ良くなる過程の反応ならば、そのうちに消えますから心配いらないのですが
治療のやりすぎでからだが余計な反動を出している場合はいただけません。
特に他力の治療では刺激が弱ければ効かないし、強すぎれば反動が出ます。
良かれと思ってやった行為が、からだにとって必要以上の刺激ならば
反動となって返ってきてしまうのです。
その辺が他力の治療の難しいところであり、施術者の力量次第といったところだと思います。
では、操体ではどうか?というと全てからだの要求に合わせて行うので、必要以上のことはやりません。
操者がよほど変な考えを起こさない限り、からだに余計な負担を与える心配はほとんどないのです。
結果として反動も出にくいと思います。
他力でも自力でも何らかの治療を行えば、からだは何らかの反応を出して応えてくれます。
良くなる過程の必要な反応ならば仕方がないとしても、余計な反動はなるべく出したくないものです。
からだにとって必要なことを必要なだけ行って、必要なだけの反応が出て素直に治っていく。
いつでもこんな治療が出来れば理想的ですよね。
中谷之美