私の母は面白いです。平相談役もファンになるくらいの人です。
母がいなかったら、今の私はありません。
心の成長、からだの成長は母のおかげです。
幼少の頃の私は、成長が遅く、周りについていけませんでした。
女の子は成長がはやいとか大人だとかいいますが、全くそんなことはなく、男の子よりも成長が遅かったと思います。
幼稚園バスの階段を昇ることができなかったと聞いたことがあります。
小学校以前の出来事は他人事のように覚えていません。
ぼうっとした子だったそうです。
小学校にあがって、初めてのテストの時、2回続けて0点をとりました。
小学校でいきなり難しいことなんてしませんから、我ながら相当ヒドいです。
ぼうっとしていながらも0点2回はヒドイという自覚だけはあるので、おびえながら母に見せました。
意外なことに、全く怒られませんでした。
ダンゴムシを集めてお椀に入れて母にみせたら壁にぶつかるくらい投げ飛ばされたのに。
「おかあさんと一緒にテストもう一回やってみよっか?」
「・・・・・・・・・・・。」
「どうして、こういう答えになったの?」
一枚はカラーのテスト用紙でした。
鮮明に憶えているのですが、何通りかの絵と言葉をつなげるという問題でした。
私は、問題文を見ずにキレイなもの順に並べました。
この絵がいちばん好きだな、この絵はまんなか、この絵はキライ!
そのように伝えると、
「キレイだよね、でもね、問題をよくみて!なんて聞いてる?」
「ことばと・・えがおなじものをつなげて・・・・・・・・・・・あ!そうだ!こういうことなんだ!」
「でしょー?」
・・・と1問1問、しっかり向き合ってくれました。
何時間かかけて2枚全部完成して
「ほら、100点だよ、100点の子いなかったんでしょ?今やったら一番ね」
「ほんとうだ〜!100点だぁ」
・・・とこういうことがきっかけで、考えるとはなんぞやということが理解でき、何とか人並み程度の学力まで追い付くことができました。
このことは鮮明に憶えています。
他にも、私のすることを興味深く面白がってよく笑って褒めてくれました。
「おもしろいねぇ、そんなこと普通できないよ」
人と接するのが苦手だったのですが、少しずつ少しずつ変わっていきました。
内向的でありながら「ウケル」感覚、快感に目覚めはじめました。
人見知りでありながら、学芸会などでは自分を捨てて演じきっていました。
まさに芸人さんのようです(今ではないです、小学校の私です)
母がいなかったら、小学校卒業も危うかったかもしれません。
このことを母に言ったら、
「あら〜〜〜いい話だねぇ・・・・・」
と、まるで他人事です。
その場で後ろにでんぐりがえってしまいました。
いやいやいや、母!あなたがやったことなんですよ。
照れているのか本当に忘れているのかよくわかりません。
来週は今センセイの登場です。お楽しみに〜。
草階 文恵
東京操体フォーラム実行委員ブログ(仮)は
人気ブログランキングに参加しています。