東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

「はっ、はっ、ハックション」

私の住んでいる福岡の街も遅ればせながら、秋の深まりとともに朝晩が冷え込んできて不覚にも風邪をひいてしまいました。
風邪をひいていると云えばここ最近新聞やニュース番組で毎日のようにお目にかかる「世界同時株安!!」「世界恐慌へ突入か!?」という経済の風邪はずいぶんこじれてしまっているようですね。僕なんかは本当に経済事情に疎くて何が不景気なのかすらよくわからず、バナナダイエットのあおりで大好物のバナナが店頭からなくなってしまった事の方が大事件に思えるのですが、実際にかなり大きな損失も出ているようなのであんまり悠長にもしていられないのも事実の様です。そんな事を考えながら橋本先生の論想集「生体の歪みを正す」をめくっておりましたらこんな文章が目に飛び込んで参りました。「一切の業障海は、皆妄想より生ず。若し懺悔せんと欲せば、端座して実相を思え。衆罪は霜露の如く、慧日能く消滅す。」この世の中に起こる全ての事物は自分自身の思考が具現化したものだから、普段から善い思いで過ごしていれば必ず不吉な事は消え去り、明るい明日がやってくると言った所でしょうか。今回のこの経済の混乱も僕たちの欲が作り出した欲望の影みたいなものなのでしょう。橋本先生のバルの戒め「欲張るな」「威張るな」「頑張るな」と云う事を守っておけば、こんな事にはならなかったのかもしれませんね。世界が平和で健やかなる発展の道を歩んでいける事を祈ります。


それでは今回の「1週間で理解る!秋季東京操体フォーラム」は実行委員による自力自動の操体法指導を予習してみましょう。そもそも操体法自力自療の臨床スタイルと云うものが特徴のひとつではありますが、これは操者の介助・抵抗がなされた上で自力で動いて感覚をききわけるということであり。いつでも、どこでも、ひとりでできるという意味とイコールではありません。それをふまえた上で、あえて介助抵抗を与えない状況で言葉の誘導のみで感覚をききわけ操法を通そうという素晴らしいプログラムです。介助抵抗を与えない操法といえば橋本先生の著書の中(論想集「生体の歪みを正す」26頁から)にも書いてある「コマ運動」「四つん這い運動」「尻振り運動」のようなものが思い起こされるのですが、今回は一体どのような動診で感覚をききわけていくのでしょうか。発表者が臨床経験の豊富な岡村実行委員長と前回のフォーラムでは気持ちのよい歩き方についての発表をされた草階実行委員という操体界の大助・花子とも言える実力派のおふたりですからますます期待が膨らみます。草階実行委員は今月号の「からだにいいこと」という美容&健康雑誌に操体法のエクササイズを紹介されているという事ですので、その辺にもヒントが隠されているのかもしれません。操体の臨床と日常の生活の間のからだのケアとして操体法だからこそ可能な快適感覚を味わう事の出来るエクササイズを見せていただきたいものです。



秋穂一雄



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