東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

経済など

去年下半期の国民総生産が36年ぶりに-12.0%ほどのひどい落ち込みになったという。
今年に入って、その下落は一段と深刻、厳しさを増すのは確実だと言う。
36年〜37年前と言うと、私が開業した次の年の第一次オイルショックである。
当時のことは、かなり鮮明に覚えている。
店頭から物が消え、物価が二倍〜三倍にハネ上がった、開業がこの年にダブってしまったら、しばらく開業の目処(めど)が立たなかったのかもしれない。36〜7年も時代が動いて、なぜまた世界同時恐慌、負のスパイラルが発生するのか。
教訓という学習を忘れてしまっているのだろうか。
時代という時間の経過とともに、これらの教訓は、風化され、忘れ去られてしまうものなのか。これも人間のオゴリなのか。人間ってホントに学んで成長しているのであろうか。
それはますますあやしくなってきた。
戦争を仕掛けなければ経済の発展が望めないような事態にまで追い込まれている。また戦争という悲劇を繰り返そうとしている。これも一国、一握りの権力者の欲望と富の分配によって、弱国、弱者が巻き込まれ、翻弄され、傷つけられ、はじき飛ばされ、命を奪われていく。
オイルマネーをふんだんに利用して地上の楽園を目指したドバイの事業計画も、オイルマネーの急速な冷え込みによって、頓挫してしまった。一握りの金持ちのための楽園なんて、一時の妄想ではないのか。
神の創造にはないものなのだ。あと、数十年すれば世界の人口の三分の一の人類が死滅するという。地球破壊による温暖化現象、そしてますます広まる富の分配によって、弱者はこの地球からおん出され、生存できなくなる。共存の世界じゃなく強者のみの共存、そこには、生き残れるか、否かの生存の奪い合いの戦(いくさ)が繰り広げられる。
今の時代、これからの時代はまさに人間が人間を食う、恐竜の時代よりもかなしい時代が始まっている。人類のイノチは翻弄される。


今、ニューヨークで一番景気づいている商売がある。それは質屋らしい。株でスッテンテンになった富豪族が当面の生活資金を手にするため、高額な物品を持ち込んでいるのだという。その中には3点セット3億円もする高級腕時計、何十カラットもの宝石、貴金属、毛皮のコート、一台何千万もする高級車、挙げ句にオスカー賞で得たトロフィーまでもが持ち込まれている。彼等にとっても飽食暖衣の生活は過去の夢になってしまった。


三浦寛




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