東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

足底筋続き

一日目のブログのつづきは、足底筋が膝窩のほヾ中央に何故位置しているのか、その足底筋の筋紡錘そのものは7〜10cmほどの、地味な筋肉なのだが、その筋肉から伸びる、バイオリンの弦に似た腱が下腿の筋肉をまたいで踵の内側で停止していることであった。
我々にとって膝窩は慣じみの深い診断部位である。そこで、膝窩のどこを診ているのかという問いかけである。膝窩のここをはずすなという診立てのポイントがあるのではないかと思ったのである。手当たり次第診ているわけじゃないだろう、膝窩を触診する際、一つの診断としてターゲットにすべき筋肉があるはづなのではないか。橋本先生も必ず膝窩(ヒカガミ)を診る。ヒカガミのどこを診ていたのであろうか。私もうかつだった。そうした問いかけを先生に先生にしてみたことがなかったのである。ヒカガミを重視していたことは間違いないのだが、足底筋と筋肉名を言葉にすることはなかったのである。しかし、たびたび先生の臨床を受けさせていただいて、膝窩の触診部を想い出すと、膝窩の中央部をはづしていないことは間違いないことである。必ずこの足底筋に触れていたはづである。膝窩の他の部位にも筋の異常緊張が診られるのは事実であるが、しかし膝窩の歪みは、この足底筋がおおいに関与していることは間違いないようだ。問題はこの足底筋の硬結の中心(芯)に触れることが難しい。コツがある。一般的には中指の第一関節の指腹の部位で触診するのだが、指の腹の部分で診たのではその芯に触れることはできずに見逃してしまうのである。その芯の核に当てるいは、中指の指尖(しせん)を真上に立て(膝蓋骨の真上)で触れることである。指尖を立てるには、親指以外の四指を真上にたて、(膝蓋骨の真上にで触れることである。指尖をたてるには親指以外の四指を膝窩に添え肘を脇にしめないと無理である。
また、膝窩の緊張(シコリ)を解消するにはこの足底筋の緊張をいかに解除するかである。
膝窩の圧痛硬結に対して足関節の背屈の試みが一般的なアプローチであるけれど、しかし足底筋の硬結は、そんな単純な問いかけでは解消しきれない存在である。また、一度の背屈で納まるものでもなく、また、回数を試みれば解消できるものでもない。ましてや感覚の有無すらききわけさせず、単に背屈という動きのパターンをとおせば解消するなどと、たかをくくらないことである。
そこで「第三の背屈」の捉え方がある。足首を背屈させない背屈の試みがそれである。
足首の背屈すれはするほど、足底筋の硬結は解消できないと考えるべきだ。
勉強会に出ている同志には、この第三の背屈がどのような背屈なのかは理解しているはづである。
足底筋の硬結を解除するには、足底部位の歪みを正すことがよりッ優先されなければならない。そのため。第二分析と第三分析の併用も視野にいれるべきであろう


三浦寛



東京操体フォーラム実行委員ブログは
人気ブログランキングに参加しています。
にほんブログ村 健康ブログへブログランキング・にほんブログ村へ