東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

アラフォーの手習い

ナニを血迷ったか、四十にしてカポエイラを習いはじめました。
同年代の友達はせいぜい「骨盤体操」「ストレッチ」の教室に行く程度。
カポエイラを始めたなんて言うと、珍しい生き物を見るような目で見られてしまいます。
友達が慢性の腰痛だ、肩こりだ腹の肉が・・・と言っている中、側転やらブリッチやらそれ以上を目指してます。
もともと空手を習っていたとはいえ、ちょっぴり無謀なのは百も承知です。
何で今さらはじめたのか?
楽しそうだから!
この一言につきます。
操体のからだの操り方を知っていると、何も知らない状態で始めるよりいろいろ分かって楽しいです。
カポエイラの時は、操体のからだの操り方は一回クリアにします。
もちろん、「空手を○○年やっていた」ということもなかったことにしておきます(癖は出てしまいますが)
ある程度動いて納得してから、
操体の操り方とカポエイラの動きについて考えていけたらもっと楽しくからだと対話できそうです。
今から楽しみです。
空手のからだの操り方を消しているつもりでも、達人の先生にはすべてお見通しのようで
「蹴るときに、骨盤閉まるでしょ?それは空手の蹴り」
「つま先の力を抜いて蹴って!」
・・・などなど目からウロコのアドバイスをしてくださいます。
「ああつま先の力を抜くんだ!」「ここの回転を利用するんだ」と、からだが理解できるところがすごいです。
10代の時にできなかった動きが今できるようになっているので、からだの可能性にびっくりします。
重心安定の法則で、立位の時に「膝の力をホッと抜く」がありますが、カポエイラの弦楽器を操るとき、
膝を曲げると弦楽器をうまく持てません。
この時は、膝を伸ばすことで全体のバランスがとれて楽器を操ることができるのです。
何で膝を曲げたらうまく操れないのか?はまだわかりません。これからゆっくり理解していきます。
操体はこうだから!と変に取り込まないで、違いをしっかりと認識しつつ、理解できたら面白いです。


もともと、日本人は器用なようで、いろんな文化を取り入れ、ただマネをするだけではなくより良いものに進化させていきます。
今、この年齢で始めたことにきっと何か意味があると思うので、楽しんでいろいろなことに気づいていきたいと思います。


草階文恵