こんにちは、元気よく東京に戻って参りました。
東京駅には、6時45分に着き、そのまま専門学校に直行。
眠い目をしっかり見開いて授業を聞き、フラフラしながら帰宅。
それにしても、東京は暖かい。
そこで、今日から春!とノー天気は、勝手に決めました。
もっとも、節分は終わっております。そんなことは、私が決めなくても「自在して在る」のです・・・この、おバカさん!
まあ〜まあ〜とにかく・・春は、めでたい新婚の小松実行委員の話題から入るのが筋。
そこで、これからの4日間を、「小松広明の4日間」と致しました。
簡単な小松広明紹介は、今回省略。
後日、それは記述するとして、いきなり、先日の施術模様をお送りいたします。
なお、日曜日、月曜日に載せる予定のエッセイも挿入致しましたので、お時間のある方は<前の日>を押してご覧ください。
小松さんの施術
期待の新人・小松広明実行委員が新婚旅行の前日、何と自動車事故に会ってしまいました。
そこで、私と山本実行委員とで、見舞いをかねて操体施術。その様子を小松実行委員が淡々と分かりやすくブログに書いてくれました。
その2日後に、再び施術。
今回は、その時の様子を紹介します。
その前に事故現場。
小松さん、ヘルメットをかぶりバイクで移動中、視界の悪い交差点を渡った時、左から自動車が衝突。
小松さん、飛ばされ左側肋骨の全てを骨折。左脛骨下方内側を開口骨折。全身打撲ではあるが、頭部に外傷、異常なし。
といった状態で、病院に運ばれ手術となりました。開口骨折した左脛骨下方内側を縫い合わせ、松葉杖をついて自宅に戻り療養となったようです。
小松さんのからだには、左側に途轍もない大きな力が加わり、しかもぶっ飛んだとき、両膝、両踵に相当な衝撃があっただろうと思われます。
それでは、施術。
やはり、前回と同じように、ベッドをイス代わりにしての座位。ただし、今回は壁に背もたれをする必要なし。
小松さんのからだにききわけてもらい、もっとも楽なポジションがこの体位。
そこで、気になったのが、右足第1指のMP関節。
赤ワイン〜ロゼ色。浮いた感じで腫れ、弱々しい。
ゆっくり探ってみると、やはり第1中足骨と第2中足骨の間の陥凹部(太衝)に激痛。
渦状波を開始。
徐々に重心が左に移動しはじめ、右上肢が外旋。右手の小指を運動作用点にして、美しい右側屈。まさに、側屈のお手本であります。
しばらくして、
「佐伯さん、足の親指がチンチンですわ」
「う・う〜ん」
これは、足の親指が、チンチンになったわけではなく、チンチン・・・犬のようですが・・・まあ〜その〜チンチンな感じ、なんですね(せっかく、小松さんのこと誉めてたのに!)。
つまり、「チンチンと鉄瓶が沸騰しているような熱さを感じる」を関西弁で、ものの見事に省略した表現であります。
そのチンチン状態がしばらく続きますが、徐々に冷めはじめ落ちついてきました。私は渦状波で触れている右手中指を、小松さんの足指から離します。
今度は、ベッドの上で仰臥位。
右橈骨の肘窩横紋から5寸下方(手の太陰肺経・孔最)に渦状波。
しばらくすると、前腕に流れるような内部感覚。うっすら朱色とピンク色を感じます。この感覚は、小松さんの前腕から伝わってくるものです。
「何か、動きだしたね。」
「そうすわ、溶岩みたいな感じで、何か赤いもんですわ。」
「なるほど、僕は、もうちょっと白っぽいけど」
からだが恥ずかしそうに、こちらの様子を伺いながらうごめいているように感じられました(なぜだか分かりません)。
しばらくこのような状態が続き、ある時、滑るような感覚でサラサラと広がるイメージが伝わって来ました。
すると、
「何じゃこれ!?金色のシャボン玉がいっぱい広がって、凄いですわ」と小松さん。
どうやら、現象を体験している小松さんと施術をしている私は、その現象をおのおのの感覚でつかみ取っているようです。
この時点で、50分くらい経過。
小松さんのからだは、右手を千切れんばかりに外旋し、左足関節はあり得ない角度の内反を示しています。
赤塚不二夫の漫画でイヤミ氏が「シェー」という足内反のポーズをとっていますが(若い方には、全く分からないかも・・・)あれ以上。
5趾を開けた状態で「シェー」。
いやはや、あんな内反見たのは、初めて!
左側面に強烈な負荷をうけたからだは、絞り出すようにからだの内から、歪み修復に取り組んでいるようです。
私は小松さんのからだから手を離し、様子を伺います。
絞れるだけ絞ったからだは、なかなか直ぐには元に戻れずに躊躇。
ひっくり返った銅像が、カクカクと間を置きながら崩れるような動き。
やっとの事でもとの仰臥位に。
脱力したままで、しばらく休んでもらいます。
ゆっくり起き上がってもらい、浮いた感じで弱々しかった右足第1指のMP関節を見ると・・・ふつう!
何と、からだはこのふつうになるまで、様々な現象を付けて元に戻ろうとしているのです。
まあ〜想像してみて下さい。突然、想像を絶する圧力でぶっ飛ばされたからだが、記憶した瞬間を。
とんでもない恐怖。
そんな生々しい記憶のからだが、お上品に治ろうとします?
いいや、もしもそれが、わたしのからだなら、「このやろう!」とばかり暴れ回ります。チンチンとか金のシャボン玉とか当たり前!!!
というところで、今日はおしまい!
佐伯惟弘