昨年の9月トルコはイスタンブール経由でマドリッドに行った。
何故イスタンブール経由だったかと言うと、師匠が『オレはもしかしたらトルコの商人の生まれ変わりかもしれない』(から行きたい)という一言で決まったからである。まさかトルコを経由するとは思ってもみなかったが、親日国でもあり、ボスポラス海峡にかかる橋は日本企業が建設したものらしい。後に川崎隆章氏から、何故トルコが親日国であるか聞いたのだが、ロシアに制圧され続けていたトルコは、日露戦争で日本が勝ったのを見て「小さい島国がロシアに勝った、お手本にしよう」ということになったのだそうである。また、和歌山出身の方に聞いたところ、1980年に和歌山県沖で遭難したトルコ船エルトゥールル号の乗員を地元民が救ったことが、親日感情をもたらしたとも言われている。私にとってトルコは「そんなに興味ないけど、行くチャンスがあったら行くかも」という程度の国だった。しかし、行くとなるとやはり勉強したくなるのが人情というもので、本屋に行って本を探した。
イスタンブール路地裏さんぽ (地球の歩き方GEM STONE)
- 作者: 地球の歩き方編集室
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2010/03/13
- メディア: 単行本
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★この本は、昨年9月にイスタンブールを発つ時に小代田さんが欲しいというのであげてしまったが、やはり読みたいのでまた買った(笑)。
まずこの本を見て私は驚愕した。イスタンブールの本なのか、猫の本なのか分からない位猫の事が書いてある。となると、俄然イスタンブールに寄るのが楽しみになってきた。イスタンブールに3日間滞在したのは、"Sotai Forum in Madrid"を終えて、バルセロナで観光をした後である。私達が泊まったホテルはKybeleHotelというところだった。小松君の友人のツアーコンダクターの方のお勧めである。地下宮殿にも、ブルーモスクにも、アヤソフィアにも、グランバザールにも徒歩圏で行ける便利なところだ。小さなホテルだが、部屋中にランプが飾られていて、何ともロマンチックなところである。
さて、私が先の本を読んで絶対やってみたい事があった。それはトルコ語で猫を呼んでみることだった。日本では「チッチッ」と呼んだりするが、トルコの猫はトルコ語でないと反応しないらしい。トルコでは猫を「ピシピシッ」と呼ぶのだそうだ。
なお、ムハンマド(マホメット)は大変な猫好きだったらしい。その昔ムハンマドが出かけようとすると猫がムハンマドの衣の袖の上で寝ていた。ムハンマドは猫を起こさないように、衣の袖を切って片袖の服で出かけた、という話があるそうだ。マホメットが猫好きだったらイスラムの人々が猫好きなのも不思議はない。また、額にMの文字がある猫は「ムハンマドの猫」と呼ばれる。額にM字がある猫と言えば、アメリカン・ショートヘアーだが、アメショは元々アメリカの砂漠に住んでいたアメリカの土着の猫。イスラムの国々も砂漠が多いが、もしかしたら、アメショと「ムハンマドの猫」はご先祖様が同じなのかもしれない。
What’s Michael? (1) (講談社まんが文庫)
- 作者: 小林まこと
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1994/12
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ムハンマドの猫?額にMの字。iPhone のトイカメラで撮影
私達はホテルのテラスでのんびりと食事をとっていた。周囲を見回す余裕も出てきた。道の向こうを見ると、道路の脇にキャットフードが山盛りになっているではないか。福田画伯と私は6日程『猫切れ』状態になっていたので猫に飢えていた(笑)。画伯はメールで留守番中の小太郎君の安否をチェックし、私も病院に預けているお猫様の様子をメールでチェックしていた。とにかく本当に「猫が切れていた」状態だ。こんな時は山盛りのキャットフードを見ただけでも興奮するのである。
と、道の向こうに黒猫の親子が現れた。「おおっ、猫だ」「猫だ猫だ」と私達は(福田画伯と私)興奮を高めていった。そのうち、道路を越えてお猫様が道路を越えて、私達がご飯を食べているテーブルのほうにやってきたのである。
畠山裕美
2011年東京操体フォーラム分科会は4月29日に千駄ヶ谷津田ホールにて開催いたします。http://www.tokyo-sotai.com/
2011年2月から足趾の操法集中講座を開始します。