3日目です。今日もよろしくお願いします。
高校時代にいろいろ経験をすることで、さらに華やかな世界への憧れが生まれました。進路を理学療法士になると決め養成校を選択するときに、安易に大都市にある学校というような決め方で、さらに東京は親戚が多いので知り合いのいない愛知県名古屋市でという決め方でした。欲という意識は無理がきくようで、名古屋に行くために進路決定後は勉強に励み、合格率12倍という難関を突破し名古屋行きを決めました。
名古屋では、昼間は学校へ通い、夜には有名なディスコに勤務しました。
田舎にいた僕がいきなりこんな世界に飛び込めたことに今ではビックリですが・・・。
ディスコでの仕事はもっとビックリでした。華やかな世界でも実際に働いてみると、皿やグラスの洗い物係からスタートです。洗ったグラスに女性の口紅がついていたものなら上司から蹴られたり殴られたり、トイレ掃除など鏡に水滴が残っていれば鏡だけでなくすべての掃除をはじめからといったような徹底ぶりでした。こんな状態ですから辞めていく方も多く、残っていく者だけが華やかな世界とされるダンスフロアへ入ることが許されるという感じです。
ダンスフロアで勤務すると女性との接点が多いことにビックリします。今回のブログのテーマが「性」ですので、エピソードを紹介したいと思います。(反感をもたれる方もいると思いますが、ひとつの人生経験として許して下さい。)
ディスコで働く者には名刺が用意されますが、役職があがればあがるほど、名刺を欲しがる女性客がいるのです。ディスコに働く者と知り合いというだけで、ステータスになってしまう時代がありました。僕らは知り合いの女性に対して特別扱いができ、例えばディスコ内では飲食代金の代わりに使うチケットを購入していただきますが、チケットを貰わないでドリンクをだしたり、席も長くても1時間で立ち席に移動していただく所を長い間席を確保することもあり、極めつけに顔パスで入場できる方もという感じです。こんな状態でも不思議と男性客からのクレームはほとんどなく、女性客が集まると必ず男性客も集まります。男性客は高い入場料を払っても集まるということは、女性との出会いに期待しているところもあり、「性」のチカラといったところでしょか。そして営業後はディスコで働く者を待っている女性客や、仲良くなるために様々な計画が女性側にあったようで、女子トイレに掃除にいくといきなりキスをされたりと女性からのお誘いにより毎日のように楽しむという方もいました。こんな状態ですので、感覚は麻痺して愛というものが分からなくなり、頭や快楽で考えるようになっていた自分がいました。(反省しております。)
欲という者は、性格を変え、感覚を麻痺させ、楽というものに向かい、自分中心の世界を作っていくように感じます。これは自分を様々な環境においてみましたが、欲に意識が向くと自然界という救いに感謝するということはまずなくなってしまうから不思議です。僕はある日を境にして夜の仕事を辞めました。それは実家に帰郷した際に、子供のころ遊んだ山のなかで、自然がきもちがいいと感じたときに自分を見つめ直す時間を得て、「何のために、何を目標に夜の仕事をしているんだっけ」と感じたのです。女性と遊ぶためだけに生き、頑張っているわけでもないのにと思ったとたん、引きとめられる中を夜の仕事から電撃のように辞めてしまいました。自然界とは自分自身と対話できる空間なのでしょうか。
人生も性も「本当の気持よさ」と「快楽」との狭間で揺れ動き、本当の気持さには感謝が生まれ、快楽には欲や自我が生まれ、どのように自分の意識を環境の中でコントロールしていけるのかが成長に繋がり、性はどのような意識にも繋げられる思考の時空空間のようにも感じます。
ありがとうございました。
東京操体フォーラム in 京都2011は8月28日(日)に開催されます。北村翰男(奈良漢方治療研究所、奈良操体の会)、三浦寛 他
Sotai Forum in Madridは、9月24日、25日の二日間、マドリードにて開催されます。三浦寛 他