東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

同調

 折り返しの4日目となりました。今日もお付き合いよろしくお願いします。
 SEXはやはり愛のあるSEXが一番良いに決まっていますよね。ではよく聞くSEXの相性とはどんなものなのでしょうか。テクニックというものでもないと思います。やはり愛という気持ちがあるかないかなのでしょうか。ではなぜ同じ相手でもすごいきもちがよい日や興奮する日、気持ちがのらない日など様々な感情や気持ちやからだの反応があり、日によって異なるのでしょうか。性欲は大きく二つの観点から考える必要があるように感じます。ひとつは生殖・子孫を残すという原始的本能を目的とした性欲と、からだの感覚をかえしてからだの会話としての性欲ではないかと思いました。
 からだの会話として、フィーリングとして皮膚的感覚な感覚と波長の同調(シンクロ)とが深く関係があるのではないかと考えました。SEXの相手との脳波や波長、感覚などが関係している気がします。相手の肌と肌が触れ合うことで、相手と意識や感覚を同調したいという両者の意識の同調が生まれ、相手が感じている姿やきもちよさという感覚の波動や脳波が相手と同調(シンクロ)し共鳴したときに、おもわぬ興奮や快や感情が盛り上がるのではないかと思いました。
 脳波の研究では、意識状態及び認識能力と脳波が関連していることが判明され、脳は人工的な周波数や相手の脳波に同調させることができ、意識の状態を変えることができるとされています。この現象を脳波同調現象(引込現象)と言われています。
 例えば「あくびがうつる」というのも、同調が関係しているのではないでしょうか。
「あくびがうつる」ということは心理学では「共感力」と関係しているとされ、他人と共感する能力が前頭葉にあることをAnderson博士が報告しています。ただし乳幼児は人からあくびをうつされるということがなく、自発的にしかあくびをしないことがスコットランドスターリング大学の心理学者らによる研究によって明らかになっています。子供は5歳までの発達の中で、眠いという感覚とあくびという行動を結び付ける学習ができ、前頭葉で共感する能力となり、意識をした人があくびをしているのを見て共感同調しあくびがうつるとされています。
 SEXも同じではないでしょうか。SEXがきもちがよい行為として共感する能力を成長の過程で学び、SEXの相手の感覚と共感し同調することで、共鳴してさらにきもちよくなることで、同調の有無でSEXの相性の善し悪しとされているのではないかと考えました。きっと相性が良いと感じたときの脳波は一致していたら面白いですね!
 操体法でもきもちよさを聞き分け味わっていると、周りにいる方々もきもちよくなってきたり、眠くなってくる方も現れてきます。これも操体法の波動がきもちよさという共感を生み、操者と患者の脳が同調し共鳴することで、快の空間が生まれ周りにいる方々を快で包み込み同調させるのではないでしょうか。
 快のチカラは様々な現象を生みます。操体って面白いですね。
 ありがとうございました。
東京操体フォーラム in 京都2011は8月28日(日)に開催されます。北村翰男(奈良漢方治療研究所、奈良操体の会)、三浦寛 他

Sotai Forum in Madridは、9月24日、25日の二日間、マドリードにて開催致します。三浦寛 他

2011年秋季東京操体フォーラムは11月6日(日)、東京千駄ヶ谷津田ホールにて開催予定です。