東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

まにあっていればいい

生き物の晩年は、どんな些細ないのちも人間も、個人差個体差がありそれなりにおもしろい愉快な過ごし方が出来ると思う。
ただし欲張らなければ、間に合っていればいいという精神がないとという条件が必要だ。
若い時の気持ちをそのまま持ち込むと大変な事になる。
当然いろいろな機能が下がり今まで出来ていたことを同じようにやろうとすれば出来ないに決まっている。残っている機能をいかに使いこなすことが出来るか考えることが愉快でたまらないし、それを実行することも愉しみであると考えられるかどうかにかかっている。
例えば、月曜日にご紹介したイエスズメは、脳卒中の後遺症でしょっちゅうひっくり返るようになるのだが、その時、自分でジャンプし宙返りして正しい位置に着地することを考えだしたり、ぴょんぴょん跳ねることが大変になると交互に片足を出すウォーキングを始めたりした。
人間も同じだ。無くなった能力を嘆くのではなく今ある、残っている能力を最大限生かして最期まで積極的に生きることをあきらめない姿は感動的だ。
間に合っていればいいという生き方を学ばせていただいたように思う。
ただし、とても大事なことはこのような生き方は理解してくれるパートナーがいるということが条件のように思う。生き物はつながっていた方がいい。


今日もお付き合いいただきありがとうございました。


東京操体フォーラム in 京都2011は8月28日(日)に開催されます。北村翰男(奈良漢方治療研究所、奈良操体の会)、三浦寛

Sotai Forum in Madridは、9月24日、25日の二日間、マドリードにて開催致します。三浦寛

2011年秋季東京操体フォーラムは11月6日(日)、東京千駄ヶ谷津田ホールにて開催予定です。