東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

「私にとっての操体〜その2〜

今年になってから私の生活のサイクルが少し変わってきた。
週に4回程、操体を学びに来ている方達のアシスタントとして三軒茶屋に通い、夜から朝まではアルバイトをするといったサイクルになり、空いた時間を使ってこのブログを書いたり本を読んだりする生活をしている。私にもいくつかの趣味があるが今はそれに目を向けないようにしている。それは後々いくらでも出来るので、今は操体を学び繋がっている時間に意識を向けている。週に2回は寝ない日があるので時にはどうしようもない睡魔に襲われる事もあるがこの時間こそが気の知れた友とお酒を飲むより、女の子とデートすることよりも自分が自分らしくいれる大切な時間なのである。

私にとって操体とは「自分が自分らしく最高にカッコイイ自分」になれるものである。人間誰もが自分が輝くステージがあり、役者であれば舞台に上がった時、野球選手であればグラウンドに立った時等、それぞれのやっている事に対しスポットライトが当たる瞬間があると思う。わたしにとって操体がその瞬間なのである。ということは操体と出会った時から私にはスポットライトがずっと当たっているのだ(笑)
そして私がカッコイイ自分である為に努力しているのは常に異性を意識しているのも事実である。特に振り向かせたい異性がいるのではなく、何年経っても女性にとって魅力のある男でいたいからだ。そういった意識がないと仕事や学びを続けるモチベーションは保てないし、やる事がなくなる時も増える。私は常に「やることがある」もしくは「やりたいことがある」という人生は最高に豊かでカッコイイ人生であると思うので操体を学ぶことで何時いかなるときも「自分にはやることがある」という意識で生活していく事が出来る。そしてこの学びを得ることで私が私らしく最高にカッコイイ自分になれるのを実感している。
最後に昨日で東日本大震災から一年の時が経過した。各地で黙とうが捧げられ、TVや各報道機関は地震が残した爪跡を鮮明に伝えていた。私は普段はあまりTVや新聞を見ないのだが、この日は震災のある記事が気になったので朝日新聞を購入し目を通した。この気になる記事とは一面で掲載されている「忘れないために」という記事で、書かれていた被災者の「私たちのことを忘れないでくださいね」という文がどうしても気になったのだ。この文を目にしながら、あの出来事を少しでも「他人事にしていないか?」という自分への問いかけがあった。震災以降あの出来事を一度も忘れたことはないが過去の出来事として見ていた自分がいたのは認めなければならない。しかしこの記事を見た事で今一度自分のやっている事を見つめ直し、人との「絆」、そして自分との「絆」、操体との「絆」を深めていかなければならないという気持ちになれたのだ。そして被災地と被災者の事を忘れずに日々の学びを深めていこうと思う。