東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

「人生の豊かさ」について 〜その2〜

昨日の話の続きになるが操体プラクティショナーの認定に伴いアルバイトを退職することにした。
環境面や待遇に不満があったわけではない。しかし、ここ半年間で自分のカラダに無理をしながら仕事をしていたことで操体の学びにも支障があったこと、そして今年取得出来た資格を活かした仕事がしたいと思ったことが退職の理由であった。以前三浦先生がブログの「時節到来」というコトバを使われていたが、私にとって現在が自分を変えるチャンスの時だと思っている。

振り返ると無理をしながら仕事をしていくうちに操体を学ぶ環境を作る「手段」の1つでやっていたアルバイトがいつしか「本業」になってしまっていたような気がする。「手段」が自分の「目標」を妨げるものとなってはならないので、どんなときも操体を学ぶ事を最優先させてきたが、「目標」がある以上「手段」にはいつか区切りをつけなければならない。「臨床家として独り立ちしていく」という明確な目的のために現在が次のステップに進む時だと思っている。操体を学んでいる同志達の学びの姿勢を見ているうちに自分を変える必要がある思うようになったのだ。
きっと誰もが自分を変えたいと思う時がくる。それは自分の人生をより豊かにしたいから変化を求めているのだと思う。自分を変える方法として決意を新たにしたり、髪の毛を切ったりといった事があると思うのだが私の経験上こういった事ではなかなか自分を変える事が出来ない。
こういった事を考えていると三浦先生のあるコトバを思い出した。
「腹をくくれ」
これは操体を学びにきたいという受講生が迷っている時に言われいたコトバであった。これも1種の決意なのかもしれないが、本当に腹を決めた人間は自分の信念を最後まで貫く強さがある。今までの自分を振り返ると腹をくくれていなかったのかもしれない。そう感じたからこそ現在の仕事を辞めたのだ。やはり人間は自分を変えていくには三浦先生が言われているように自分のやっていることに腹をくくって取り組むことが大切だと感じた。世の中の一体どれだけの人が自分のやっている事に対し腹をくくれているのか?「腹をくくった」人は自分のやっていることに一切の迷いが無く日々精進している。そして腹をくくった人の人生はとても豊かなのである。私もこれからはそういった人達のように覚悟を持って操体と向き合い自分の人生を豊かにしていきたいと思う。