治療院に入り、三浦先生から「何も聞かないから、終わった感じを聞かせてください」と一言。
出していただいたお茶をすすりながら目の前の先生を見ていると、すべてを見抜かれているような、そ
んな気分にさせられました。
問診されない治療なんて初めてでしたから、この時点でだいぶ操体(三浦先生?)ワールドに引き込ま
れていたと思います。
治療中にせきをきったように感情があふれてくる場合があることは知ってはいましたが、まさか自分が
そういう状態になるとは思いませんでした。
涙は出るし、笑いも止まりません。おまけにからだは無意識に動くし、それでいてとても心地よい…
その間、先生がされていたことは軽く皮膚を触れるのみ。
「先生すごいですね」に対して、「オレがすごいんじゃない、からだがすごいんだ」とおっしゃっていたこと
が印象に残っています。
操体の「そ」の字も知らなかった私の操体初体験はまさに衝撃でした。
それもそのはず、いきなりトップどころの治療を受けてしまったのですから。
すっかり魅了されてしまい、私も操体を学んでみたいと操体の門を叩くことになりました。
そのときに先生に「学ぶなら腹を括って楽しくな」とおっしゃっていただいたことは今でも自分の根っこに
なっています。
2012年秋季東京操体フォーラムは11月18日(日)津田ホールにて開催決定