臨床業界も昨今はサービスやホスピタリティが重視され、接遇研修をおこなったり自己啓発セミナーに
参加したりと、他との差別化を図ることが課題になっているようです。
一昔前には治療の腕だけで飯を食べていく職人タイプの臨床家も多くいましたが、いまは様々なスタイルの
臨床家が存在しています。
先日、普段はあまりTVを観ない私ですが、何気なくTVをつけたところ「吉田カバン」を取り上げた番組が放送
されていました。
吉田カバンといえばメインブランドにPORTERがありますが、昔から私の周りでも使用している友人がいました
し、今でも街を歩けば手にしている人たちを数多く見かけます。かくある私も学生時代は愛用していました。
私はその番組で初めて知ったのですが、吉田カバンは海外に工場を持たず、国内のみで生産し、しかも自社工
場をもっていないとのことでした。
一つ一つの行程を担当する職人に依頼し、すべて手作業で製作しており、
いつのまにか「吉田基準」と呼ばれるほどの職人技で他社の製品と一線を画すようになりました。
番組に出ていた職人の方々は職人として職人の仕事ができることに誇りをもっていました。
手に職をつけるという点においては我々臨床家も職人としての一面を持っています。
この番組を観る数日前に三浦先生から職人の世界を引き合いに、プロフェッショナルとして操体を学び、自分の
ものにしていく覚悟の話しをしていただきました。
操体を学んでいると、タイミングを計ったように今の自分に必要な情報が入ってきます。
「三浦基準」と呼ばれるほどに日々研鑽していきたいと思います。
2012年秋季東京操体フォーラムは11月18日(日)津田ホールにて開催決定