東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

操体よもやま話 その6


「普通に歩けるってスバラシイですネ!」


腰が痛くてヘッピリ腰で来院された患者さんが、

帰り際に言われた言葉でございます。


まぁそうですよねぇ。

普通のありがたみって、悪くなったときにこそ感じられるものかもしれませんから。


橋本先生は「(からだは)元にもどせばよくなるのだ」と言われておりますが、

元に戻すってことは、きっと普通の状態に戻すってことだと思います。


普通の状態ってのは、きっと当たり前の状態ってことですヨ。

腰でいえば、普通に曲げられる、ねじれる、倒せる。


痛みが多少残ってたって、動きがよくなってればそれは良い変化。

当たり前の状態(元の状態)にさえ近づいていけば、後は自然に快復へ向かっていきます。

だって元々は悪くなかったんですから。


病状によっては元に戻らない(治らない)ものもあるかもしれません。


でも、少なくとも運動器系の歪みに関しては元に戻る可能性は十分にあります。

元に戻るってのは別に全部真っ直ぐになるってわけじゃありませんぜ。

そのヒトなりの自然なバランスに戻るってことです。


そして、運動器系の歪みが整復されれば、

いろいろな不調に効果が期待できる可能性も十分にあります。


さらに、多少の歪みならば自分で整復できる可能性も十分にあります。

その方法の一つが操体法です。


そういえば秋の操体フォーラムでは、

操体法によるセルフケアのコツを教えてくれるそうです。

これは見逃せないかもしれませんナ。



中谷之美



2012年秋季東京操体フォーラムは11月18日(日)津田ホールにて開催