東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

サクラ、サク。

おはようございます。
今週のブログは友松が担当させていただきます。
どうぞよろしくお願いいたします。

 前回、ブログを担当した時は、ちょうど年末年始の時期でしたが、今年も4分の1の日数が過ぎ、新年度のはじまりの時季となりました。
 私の住む地域では、ちょうど桜の花の見ごろを迎えています。新年度のはじまりには、やはり桜ですね。まだまだ冷えることがありますが、春の陽ざしを受けた空気というのは、この時季独特のものを感じます。秋の空気のクリアさとは違った、なにか色々な精気が入り混じったワクワクするような、それでいてボンヤリとした長閑な感じ。何か幻想的でもあります。その空間に薄いピンクの花びらが咲き誇り、微笑むように揺れている。麗らかであり、可愛らしくもあり、その可愛らしさに包み込まれていくようでもある。なんとも気持ち良く、ここちが良い。
 サクラの語源については、古事記に出てくるコノハナサクヤヒメのサクヤが転化したという説がありますが、桜の木、一本一本には時節の到来と同時に、コノハナサクヤヒメは宿るのかもしれませんね。
 

 先週、NHKスペシャル・人体ミクロの大冒険を観ていて、山中伸弥教授が「細胞には意識がある」と何回も言われていたのが印象的だった。
 以前は、細胞のことを体を構成する部品として捉えることが多かったが、近年はそうではないという。一つの自律した生命体のように、自ら周りを探り、状況を判断し、自らを変化させているダイナミックな存在なのだという捉え方になってきているという。今後のさらなる発展が愉しみになってくる。
 私見となるが、その、細胞の元となる原子や原子核にも意識や意志はあるのではないかと思う。そこから、それぞれが快を求め、愛と調和によって結びつき、秩序が生じる。そして、一つの自律した生命体としての細胞が生まれる。細胞一つ一つもまた、快を求め・・・・・。そうやって、それぞれが結びつき、統合された個性真理体になっているのだと思う。
 山中教授はこのようなことも仰っていた。「人間は細胞をつくれません。創造っているのは神様ですよ」また、真摯な眼差しで「ips細胞も細胞自身の力を借りたもの」と謙虚に語っておられたのも印象的だった。

 目には見えないが、人知を超えた結びつきの力というものは確かに自在していると思う。そして、快を共有し渦を巻くように更に快を求め、より大きなエネルギーとなっていくのではないだろうか。
 時節の到来とともにコノハナサクヤヒメが桜の木に宿るという考え方もあって良い。桜の細胞一つ一つに宿る、生と性のエネルギーを賞賛し、見事な結びの現れとして、祝福すべきだと思う。


2014年4月27(日)
東京操体フォーラムが開催されます!

会場は東京千駄ヶ谷津田ホールです。

テーマは「入眠儀式 快眠・快醒のコツのコツ」
是非お越し下さい。