東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

からだは動くもの

 佐助が担当する六日目です。よろしくお願いします。

 からだは動くので、からだにとって負担の少ない自然な使い方・動かし方があり、その方法を示しているのが身体運動の法則です。
 佐助の担当した2012-10-02のブログでは、からだの使い方・動かし方の違いによる脊椎をレントゲン画像で確認できますので参照してください。

 からだは動くものなのに、多くの治療手技は静止状態でのアプローチ方法ではないでしょうか。僕自身も多くの治療手技も学びましたが、静止状態でのアプローチが主でした。
 静止状態でのアプーチ後は、確かに筋緊張は低下し、関節の動きもスムーズな状態までからだの能力を高めたとしても、いつも通りの生活や仕事、スポーツ復帰をすると、元の筋緊張が高く、関節の動きの低下、痛みの再出現などの状態にもどるという経験をした方もいるのではないでしょうか。
 それもそのはずです。からだは動くわけですから、からだの使い方・動かし方によって、からだへのストレスや疲労度などはかわってくるはずです。

 例えば、いつも仕事後には背中がパンパンに筋緊張があがって、腰のハリ感や肩のコリ感などが続き、頭痛なども出現をする方に対して、身体運動の法則を指導した後、筋緊張が緩んだ状態で安定していて、症状も改善されていることを多く見受けます。
 また筋力トレーニングにおいても、○○筋を単独トレーニングよりも、からだの連動を利用したトレーニングの方が、からだの動きを活かすトレーニングになると感じています。

 からだの使い方・動かし方が、からだのアプローチにもなり得るわけです。からだは動くものだからこそ、多くの方に身体運動の法則を学び、身につけていただければ、きっとからだは喜ぶと思います。

 今日はこのあたりで・・・。ありがとうございました。