東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

2,蜃気楼の彼方に

(1の続き)

ほら、この世の中にいる限り、難しいことって”頭=脳”で考えるじゃない?

 

でもねェ、ワタシ自身よく想うんだけど・・・。

「からだ」にお任せしちゃったとき、ワタシの脳も納得することってあるわ。

脳は、体感したあとも生長して、腑に落ちた経験を忘れないコトが多いのよ。 

 

そこで「からだ」に関して”感じちゃう”ことって、どういうことなのかしら。

「脳」は無いけど、「腸」だけで生きている生物もいるから面白いわよね。

さしずめ、「腸能力」=「超能力」とか・・・(笑)

 

で、貝原益軒サンの記してくれた「養生訓」にはこんな事が書いてあったのよ。

図解 養生訓

図解 養生訓

 

 

「人の身は父母を本とし、天地を初とす。

 養生の術をまなんで、よく身をたもつべし。 是人生第一の大事なり」

 

・・・あ、そっか!、そうよね~ッて、ここで想ったわけ。

操体の哲学思想で教えてもらった「大自然のオッカサン」ってコトなのね。

 

ワタシはやりたくないけど、ネガティブなエネルギーを発してみたいなら、

「からだ」を、”自分だけの物”として扱えばいいんじゃないかしら(笑)

 

生きていれば色々あるのは当たり前、嫌な体験はどのような人間にもあるわ。

かといって、いつまでも嫌な情動を脳で反芻しないこと!トラ&ウマも自由。

だから、たとえどのような不遇に見舞われたとしても、自分次第なのよ。

 

 

それは、お父様やお母様、ご先祖から古代のDNAまで連綿と繋がるコト。

だから、天から授かった「からだ」と共にワタシ達ってここに居るのよね。

 

・・・で問題はね。

事実に蓋をして、我関せず&微塵も想わない人間もいるってことなのよ。

 ネガティブなエネルギーを発散していること自体で周りに迷惑をかけ続ける。

この感覚がマヒしていると、本当に大切なコトも気付けないことになるのよ。

そうよ、『おやっ?』って感じるってことは、親から頂いた有難味なの。

 

だから、今日”新成人”を迎えた皆さまもハメを外し過ぎないでね。

なにもお酒のコトだけじゃないわ。

ネガティブなエネルギーを発散しがちになったら、自己責任も必要なのよ。

 

想いは生きていること、想われていることって生かされていること。

ワケもなく感じる仕組みなんてないんだから・・・。

生きている限界まで、「からだ」で感じるのが人間ってことなのよ。

 

成人式はみんなに「おめでとう」って祝福して頂けるし、嬉しい晴れ舞台。

だからこそ、チョットだけ・・・自分に連綿と繋がる生命の繋がりを感じてみてッ!

 

何か忘れてるような・・・・そうそう、防ぐ方法だったわ!

ネガティブなエネルギーを防ぐには、繋がりを外した人間独特の雰囲気を感じて、

スゥ~っと「からだ」に任せておけばわかるものよ。

生命感覚の基本だからよ・・・それに、抱きしめたくない感じがあるんですもの。

 

                               (続く) 

 

※今日の一言:「ためらうことなく 注げる物がある。

        何一つ ためらうことなく 選択できる愛。

        親とは こどもの後ろ盾である」