操体を勉強していると、今まで気にしてこなかった、身の回りのことへ
だんだんと意識を向けるようになっていきます。
そういった変化の積み重ね、を感じます。
そのマイナーチェンジを経て、
「身の回り」のなかに、自分自身の「からだ」も含まれていることに気付く。
そんな瞬間もやってきます。
操体を始める前、私は「自分の体のことをもっと知ることはできないだろうか」と漠然と感じていました。
しかし、その時の自分は「体は自分のもの」、という実感を強く感じていたのだと、今になってみれば感じます。
「自分」が「体」にピッタリとくっついている。
故に、アソビがない。そんなイメージ。
操体を通して、この意識はやがて変化します。
「体」は「からだ」なんだと気付き、 だんだんと、「自分のもの」と思っていたことを見直したくなってくる。
気が付くと、自分とからだとの間に 程よい「距離感」のようなものが生まれている。
この「間(マ)」の変化。
操体ならでは、と感じるポイントです。
そして、連日のように出てくるキーワード。
そうです、操体は「シンカ」しています。
何よりも、この「間」がまるで変わってしまった。
「シンカ」した「距離感」のなかで、
今まで慣れ親しんできたはずの「からだ」から
見せてもらたったことのない生命感覚のようなものを感じる瞬間。
「からだ」にはイノチが在る、とはっきり感じます。