おはようございます。
今回のブログ担当も最終日となりました。
今回のテーマは「正義」でした。テーマを聞いた時、真の操体を教えて下さっている師、共に学ぶ同志、そして創始者である橋本敬三先生が思い浮かびました。
操体創始者、橋本敬三先生。橋本先生は、医師でありながら、医学の世界の考え方に間違いがある、として様々な面から長年訴え続けた人でもあったようです。
当時の医師は、今よりももっとステータス性が高く、収入だってそれなりに高給だった筈です。損得勘定で考えれば、医学界に盾突くなどしても得はなく、わざわざ波風立てる必要はないと思ってしまうでしょう。
しかし、考え方を変えてもらわなければ、医学界はもとより、そこに救いを求める人達にとっても良くないと危惧した。そして、自分のやっている事を少しでも役立ててほしい、と学会誌などに投稿を続けた。
煙たがられようが、無視されようが、NHKラジオがとり上げるまで、実に25年も訴え続けたという。
そこには揺るぎない信念と正義感の強さが垣間見えます。
その揺るぎない信念は、どのように培われたのでしょうか。 それは救いの生命観に基づく絶対的な真理の探究によってであったと思います。
生命を生じさせた大自然への畏敬。大自然に生かされている人間には、自然と調和して生きる為の法則が自在している。
その自然法則を臨床で応用貢献し、更に真理の探究を深めていく。そして更なる応用貢献。その繰り返しの中で揺るぎない信念が培われていったのだと思います。
そして、自分のやっている事は自分で編み出したものではなく、民間療法の様々な人達からもヒントをもらい、何よりも大自然から学びとっているものであるのだから、識り得た真理は広く公共の益につながるものにしなければならない、という想いもあったと思います。
それが、医師でありながら、当時の医学会の考え方を改めてさせて、もっとより多くの人たちに貢献できるように、という強い正義感と行動力につながったのでは思います。
そして、操体をお借りしている私たちも、からだの事、生命の事の学びをとおして、絶対的な真理の探究を引き継ぎ、正義感を培っているのだと思います。
一週間お付き合いいただき、ありがとうございました。
明日からは畠山先生の担当となります。
明日からも、どうぞよろしくお願いいたします。
友松 誠。
2018年春季東京操体フォーラムは
4月30日(月)昭和の日に開催致します。
テーマは「スポーツ障害と操体」です。